ブックマークした作品
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きみと浮く 緩(ぬる)い水
無重力の波間
とわの なつの さがよ
息の音 泡にして
何小節かあと
柔く 揺らぐ リズム
ライトひとつだけ灯して
ルーズリーフの歌うたう
いとおしいきみの走り書き
しらない世界への旅立ち...ミッドナイト・プール
ねこみ(cat nap)
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曖昧な回路の先 こたえは何処だ
好奇心の波のなか まちがいやしない
音を泳げ 流星群と駆け抜けるのだ
毛布の匂いと夢の温度 迷わないの ふしぎね
夏の風みたい きみは変幻自在
涙、みずいろのうた あまいほどせつない
その声は きみの夜を守る
泣いてもこわれても きみを想う
薔薇を一輪 抱いて眠ろう
...i
ねこみ(cat nap)
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命に嫌われている
「死にたいなんて言うなよ。
諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。
kurogaki
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持て余しては
冷やすだけ
白浜通り
彼のツノ
折鶴格子の向こう側
いろかげかたち
覚束ず
買い込んでみては
溜まるだけ
鍋鍋底抜け...彼についての考察
ねこみ(cat nap)
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送信者がいないの
ここは937年前
命の粒は地面に
静かに潜む息の音
ずっとあいたかった
受信者がいないね
ここは1705年後
オゾンに飛ぶ便箋
海を掴みそこねた声
ずっとあいたかった...無題のメッセージ
ねこみ(cat nap)
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言葉にうもれて
もうずっと泣きそうなのに
向かってくる閃光に
ただ思考を預けるだけ
動けない、はやく気づいて
雨に打たれたら
なにかいいことあるかななんて
額に入れて飾って欲しいの
最後の音がいなくなるまで
記憶が意味をなさなくなるまで...未タイトル
ねこみ(cat nap)
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ひたすらに美しかった
あの日出て行った君
残された涙とスパンコール
熱を持った頬と安堵
僕と君は解放された
それなのに
君の匂いの大理石
白く溶けるその視線
君の熟れた目が見つめるのは
僕の瞳に映った君...未タイトル
ねこみ(cat nap)
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言いたいことが見つからないよ
時限爆弾
赤色切ってみようかな
もうすこししたら
水溜まり
沈んでいけそうだったのに
たしかなことは
曖昧に
ふたしかなことは
確実に...わかっちゃもらえない
ねこみ(cat nap)
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一角獣みたい
ファンタスティック
それが あなたの世界なの
二角形 なんて
存在しないもの
それが 私の世界なの
心の尖った私があなたを誘いました
四角い性格故にあなたは拒みました
広がる優越感なんて
閉じ込めてあげよう...トライアングル包囲網
Orca
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いつも 君を見ている 好きかと聞かれれば 好きだと答えるだろう
だけど この程度の想いなんて ただの知り合いにだって きっと向けられる
だからそう 君は特別じゃない だからそう この想いは特別じゃない
だからきっと 恋なんかじゃない 君のいない隣に胸が締め付けられたって
だけどずっと 君といたいから...だからきっと
無来光・翔雨