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a)① 金色のかげ 浮かぶ夜 (7 5) 闇夜を照らす 灯火となる (7 7) a)② 音なく降りる 白い帯 (7 5) 水面にはえて 波間、揺蕩(たゆた)う (7 7) b) 苟(かりそめ)の身に 心、囚われ (7 7) 諸手伸ばして 抱(いだ)かんとする (7 7) 掴むかげ 泡沫...
『月のしらべ』
ちっこいの
半年前に作ったものを修正しました。 時間かかってしまった…orz 解釈が前と変わっている気がしますが。 半年前のヤツですからしかたないですよね。笑っ なので、全体的に(構成含め)大々的に歌詞を修正されました。
コメント12
ご意見・ご感想
petnoka
2.雅語に拘っている 「たゆたう」とか、「うたかた」とか、「たおやか」、「ことのは」、 雅ですよね(^^) でも、拘ることはないんですよ。 敢えて雅語を多用せずとも、平易な和語でも使いこなせば和の雰囲気を出せます。 敢えて古の言葉遣いをしなくても、ね(^^) 3.設定が不安定 喩え詞であってもバックストーリーというか、 時代背景や時節(春夏秋冬)をはっきりと設定してください。 そういう意味では小説も詩も変わりません。 設定がしっかりしていれば、使う言葉が決まってくることもあります。 例えば「白い帯」ですが、 形容詞としての「白い」は、古くは「白し」で、 後ろに修飾すべき語が来る場合は「しろき」としていました(だから「白き帯」となる)。 ですが室町以降で「白い」と言うようになったようです。 換言すれば、この詞は「白い帯」としていますから、室町以降の詞だ、ということになります(^^) 取り敢ず、今回は以上です。 ですが、終わったと思わないでくださいね(^^) スキルアップのためにやっていることで、この詞を完成させるためではないということ。 この詞が完成するのは、ちっこいのさんが「完成した、もうアドバイスは要らない」と 思ったときです。 ではでは。 ファイトーー!( ゜ロ゜)乂(゜ロ゜ )イッパーーツ!!
2010/01/04 22:32:45
今時点での総括 キツすぎましたか?(^^) でも、ちっこいのさんに才能がないならキツく参りませんし、長々とお節介いたしません。 例えば、 >風にかげ乗せ 嫋(たお)やかに吹く ですが、 たおやかに まではとても良いですよ(^^) ただ、風は「吹く」ものなので、主人公が「笛を吹く」情景が出てこない限り この文は「風が吹く」のかな?って思われてしまうのです。 つまりこの行の罪は「吹く」にあるんです。 あっ、ちなみに、この文は「風が吹く」とは要約できないのはお分かりかと思います。 もし「風が吹く」意味であるなら >風「は」かげ乗せ 嫋(たお)やかに吹く としなければなりませんから。 たかが助詞一つですが、神経とがりますよね(^^) 今回の詞で感じたのは、 1.最初に作ったリズムに縛られている 最初のAメロで、ちっこいのさんは 7-5 7-7 というリズムを作った。 そうすると、誰しもそうなのですが、 そのリズムを保って他のAメロを作ろうとしますよね(当たり前(^^)) そして、その途中で、設定したリズムに合わない文句が出来てしまったとしましょう。 これも、誰しも経験することです。 さて、ソコです。 別に、この詞のAメロは誰かから7-5 7-7 で作れ、なんて言われていませんよね(笑) ですから、詞の出来具合によっては途中で7-5 7-5で作り直してしまえ! ってやっちゃってイイ、ってことです(笑) 例えばpetnokaなら、全てのAメロをこうします。↓ 最初のa)①2行目 闇夜を照らす ともしび (7 4) 最初のa)②2行目 水面にはえて たゆたう (7 4) 2番のa)①2行目 いまはひと時 ねむらん (7 4) 2番のa)②2行目 風にかげ乗せ 吹き添う (7 4) ※あくまで例、ですよ(^^) 他の行に変更が発生すれば、また違う文句を探すことになるでしょう。 続きます(^^)
2010/01/04 22:32:24
4. (2番目の)a)② 千代の夜の間(ま) 地、見守る (7 5) 苦しいですね。「間」も「地」も 一字句です。 聞いてすぐに分るでしょうか? 作曲者の立場で言えば、~の間、の方はともかく、 「地、見守る」は 1-4の音(リズム)構成にしなければならない。 2-3か3-2のリズムになるようにできませんか? 「地は ×××」と、「は」などの助詞を入れるのがセオリー。 5. (2番目の)a)② 風にかげ乗せ 嫋(たお)やかに吹く 何「を」「吹く」のですか?それとも風「が」たおやかに吹くのですか? この詞は「月の調べ」。 笛を吹くなどのシチュエーションを聞き手に想起させやすいタイトルですよね。 この行が困るのは、主語がないことで、 「吹く」のは「風が月の光を運ぶように、自発的に」なのか、 「緩やかに吹く風の速さに合わせて主人公が笛をたおやかに」なのか どっちにでも取ろうとすれば取れてしまうことです。 「風にかげ乗せ」という書き方を素直に取るなら、 風の行動はこれで完結していて、 主人公が風の動きに合わせて優雅に「笛を」吹く、と解釈すべきですが、 この行の始めに「風」があり、一方で主人公が吹くべきものが出てこないので混乱するのです。 「吹くって、何が?」って、聞き手は首をひねることになります。 ※もし、詞を見せられるリアルの友達がいたら、 目を瞑って貰って朗読すると良いです。 そして情景が浮かんだかどうか聞いてみて(^^) 細かな感想を言ってくれたら、この詞は成功。
2010/01/04 01:08:34
お待たせしました。 少しきつめに参ります。 1. a)① 金色のかげ とは、(水面に映った)月ですよね。これは構いませんが、 a)②の「白い帯」とは?これも水面に映った月ではないのですか? 方や「金」、方や「白」。 こんなに(コトバを置いた場所的に)近くで、同じコトバグループ「色」を違えるのはどうでしょう? 聴き手が混乱すると思います。 「金」は月の実体で、「白い帯」の「白い」は「帯」の補語であって、その「帯」とは水面に映った月なんだ、って理解できるでしょうか? 言葉自体は違えても、2つが近くにある分重複感を払拭できません。 換言すれば、「白い帯」は不要です。 特にこの場所では「白」はまずい(金と近いから)。別のコトバに置き換えた方が良いでしょう。 2. a)② 水面にはえて 波間たゆたう 「水面」と「波間」と、どう違うのですか? どちらも「水の面(おもて)」を表現していますよね。 ここも「重複している」と感じさせてしまいます。 「波間」と言うコトバは必要でしたか? 【ずるいヒトはオノマトペでごまかします(^^) たとえば、 水面に映えて 「ゆらり」揺蕩う】 ところで、金色の影はどこに浮かんでいるのでしょう? 川?湖?沼?海? 月の姿を掬おうとしているこの歌の主人公はどこにいますか? どこから諸手を伸ばしていますか?舟?橋?砂浜?川縁? それとも屋敷の縁側を川が流れるように造った庭園での、屋敷の縁側? 時代や場所などの、舞台設定をしっかり行っていますか? 3. b) 最初の方も2番目のb)も、3行ですね。 普通に作曲しようとしたら、b)のところは6小節になりそう。 作りにくいです。 曲先ならばとやかく言うことではないのですが、 詞先であって、楽師に見て貰おう、曲を付けてほしいと思うのなら、 偶数行に作るのが吉です(^^) b)の箇所は1行削るか足すかしてください。 【※曲は4小節単位、8小節単位だと作りやすいんです】 ※続きます。
2010/01/04 01:08:15
◆5.詞の長さ もう一つ、今のうちに(^▽^;) 詞の長さについて伺っておきたいのですが。 月についての感動やオーディエンスへ伝えたいと思うメッセージの量は、 今現在の量(行数・文字数)が必要にして十分ですか? 何を言いたいかと申しますと、 標準的な歌が2番+αの長さだからといって、それに合わせる必要はない、ということです。 極端な話、俳句ほどの長さになってしまっても、 その中に伝えたいメッセージが込められているのならそれでイイ、ってことです。 換言しますと、 敢えて長い歌詞を書くのは、それ相応の理由があるはずだ、ということです。 ということで、 できましたらば必然の長さを持った詞にされますように。 格言を一つ。。。 詞が長くなれば曲も長くなるが、 詞を短くしても曲までが短くなるとは限らない。
2009/06/12 07:41:47
ああ、ごめんなさい、修正が一カ所有ります。 ◆1.和風のリズム のトコですが、文字数のコメント 瞳囚われ 苟(かりそめ)のかげに酔う (7 10)←作りにくそう…前半を2小節に割ることになりそう 2小節に割ることになりそうなのは前半ではなくて、後半。 「苟(かりそめ)のかげに酔う」が10文字で、 1小節8分音符8コから考えれば文字数が多いので、 無理矢理1小節の中に入れちゃうとコンセプト「ゆったり目」から外れちゃうから作りにくいって思うだろうな って事です。
2009/06/12 04:24:42
◆4.メロディーの種類と意味、歌詞のメッセージ 曲の途中でメロディーが変わるのは、 メリハリをつけることでオーディエンスを飽きさせないことと、ストーリーが変わったよ、という告知の意味があります.と言うことは、作詞側では、メロディーの変化=詞の内容の変化と捉える事が肝要で、 つまりはメロごとに伝える内容を纏めておく必要があるということになります。 例えば、 Aメロ=「月の様子、形容」(闇夜を照らしている、水面に映っている) Bメロ=「見た事による感動」(綺麗だ、心の闇も消してくれるようだ) サビ=「感動を表現しようとした主人公の動き」(月のために詞を認め鼓を打って舞い踊ろう) メロディーが変わっても詞の内容が変わらないと、詞のレベルでオーディエンスが飽きます. と言うか、作曲者の努力はどこへ?(笑) また、メロディーの種類ですが、普通の曲でしたら大体2,3種類です. つまりAメロ、(あれば)Bメロ、サビ. そんなに簡単にメロディーをいくつも考えられると思います? 作曲家の労力は大きいですよ. ちっこいのさんはDメロまで指定していますね(^^) petnokaなら曲作ろうとは思いません(笑) ということで、ここの件について纏めますと 1)メロディー変えるごとに詞の内容も変え、オーディエンスには曲と詞とセットで曲想の変化を伝えるように作る 2)メロディーの種類はせいぜい3種類と考え、そのような詞の構成にする ############################ 今回は、取り敢ずココまでとしますね. そんなに簡単に添削は終わりませんから、お覚悟のほどを(笑) では、また (^-^)ノ~ジャネ。。。。。。。
2009/06/12 04:11:29
◆2.和語と漢語 和風と銘打つのなら、和語に拘ってください。漢語はできるだけ使わない方針で。 和語と漢語の違いはご存じと思いますのでココでは説明いたしません。 拾い出しだけしておきますので、代替のコトバを考えておいた方がいいかもです. 1番Aメロ・・・幻影 2番Aメロ・・・白色 抱擁 2番サビ・・・・魅惑 夢裡 ◆3.文法・意味範囲 1)1番Aメロ・・・「抱かん想い」とは、現代日本語に直すとどうなりますか? 文法が合っているとすれば、「抱かん」は婉曲表現という解釈になりますが。 つまり、「抱くような」 そういう意図で書かれましたか? もし、「抱きたいという想い」であれば「抱きたき想い」だし、 「抱こうとする想い」ならば「抱かんとする想い」になるはずです。 それとも別な解釈なのでしょうか・・・? 2)2番サビ・・・「夢裡」 "夢裡"というコトバは大変に古く、懐風藻に既に出ています.ですが意味は古今「ユメノナカ」。 "夢中"の派生義「何かに熱中する(19世紀後半:明治時代に出来たレトリック)」と言う意味は "夢裡"は持っていません.と言うか、「熱中する」意味で使用された例を見たことがありません. ちっこいのさんはご覧になったことがありますか? (蛇足ながら、「無我夢中」という四字熟語も明治時代に出来たコトバ) 確認しておきますが、"夢裡"を使っている行の意味は「夢中で踊ろう」ですよね? 決して「ユメノナカになって踊ろう」のつもりで"夢裡"を使われたのではないですよね。 *** 更に続きます (^^) ***
2009/06/12 04:11:09
◆1.和風のリズム ご存じのように、日本には伝統的な「七五調」のリズムがあります。 和歌・俳句はその代表ですね。 曲先で詞を作る場合は、先にリズムが決められているわけですから、文字数は自動的なわけで、七五調など気にする必要はありません。 ですから詞先でのお話をします。 詞先であるということは、後から作曲家に曲をつけて貰う、ということになります(当たり前)。 当然ですが作曲家にも和風→七五調の連想が有るので、ちっこいのさんの詞を見た瞬間に、 「作りにくそう」って思ってしまいます(^^) 1番Aメロをここに掲示しますね。文字数についてのコメントを入れておきます。 水面に写る姿 波間に揺蕩(たゆた)う (10 8)←作りにくそう…前半を2小節に割ることになりそう 幻影を眺め 抱かん想い (8 7) ←問題ない(七七調…後述) 瞳囚われ 苟(かりそめ)のかげに酔う (7 10)←作りにくそう…前半を2小節に割ることになりそう もし、ちっこいのさんや作曲家さんがベテランならば、petnokaが口を挟む余地もない。 ですが、慣れない内は、「七五調」に拘った方がイイと思います。 実際の所、和風でなくとも七五調は歌いやすいんです。 一小節4分の4拍子なら、8分音符を7コ、或いは5コ入れて ♪♪♪♪♪♪♪~ ♪♪♪♪♪~~~ ららららららら~ ららららら~~~ ← "~" は前の音を伸ばす 何か適当にメロディーつけて歌ってご覧なさい。あっさり歌えると思います(^^) 和歌で解ると思いますが(ダジャレじゃないですよ(^▽^;)) コレの構成は 上の句5-7-5、下の句7-7ですよね。 つまり、「七七調」も和風歌詞として自然に受け入れられる文字数のリズムであるということです。 (普通は「七七調」などとは言いません.これもひっくるめて「七五調」です) そして何より。 七五調で書いてある詞の方が、「和風の曲作りたいぞ」と思っている作曲家さんの目にとまりやすい。作りやすいですから(笑) 実はコレが七五調に拘る最大理由かもです(笑) *** まだ続きますよ ***
2009/06/12 04:10:37
先刻はOKのメッセージをありがとうございました。 添削の前に、まずは ちっこいのさんの詞を要約しておきます。 1)テーマ(主題:何を歌うか)=月 2)コンセプト(概念:どの様な基本方針で作るか)=和風、ゆったり目、ダーク 和風であるなら言語は当然のごとく日本語で、今回は文語体。 3)ストーリー(筋:どの様な事物が歌われ展開していって物語を形成するか。起承転結など) 月が綺麗だから、想い(願い)を綴って、私は月の調べを奏で、舞い踊ろう 4)構成 A-B-S-A-B-S-C-S-D 以上のようになるでしょうか? では、参りますよ(笑) *** 長くなりますので、ココで一旦切ります(いきなりか) ***
2009/06/12 04:09:28
こんにちは(^^) 歌詞作成技術向上委員会のpetnokaと申します。 添削ご希望とのことで、嘴をはさみに来ましたが、よろしいでしょうか。 和風と言うことで、少々添削内容が厳しくなってしまうと思います。 それでもよろしいですか? ダメならダメと仰ってくださいね。 その場合は潔く引き下がります(^^)
2009/06/08 18:35:54
祐斗
ども、はじめまして 歌詞作成技術向上委員会の祐斗と申します。 添削ということで見させていただきましたが まず一番に目が付いたのがAメロですが 1つめが 「水面(みなも)に写る姿 波間に揺蕩(たゆた)う」(10 8) それに対して2つめが 「消えることなき 闇夜の灯火(ともしび)」(7 8) これを見てもわかるように同じ音数(字数)になるはずのパートが ずれていることが一つ 次にサビが短いところですね Bメロも短いといえば短いですがBメロの役割としては、Aメロから サビへの橋であるフレーズなのでまだ大丈夫かなという範疇だと思いますが 渡した後のサビが短いと曲が盛り上がるポイントが限られて 今のままだともう一つ物足りない感が出るかと思います。 あと、もう1、2行くらいあるといいかと思います。 最後に歌詞に人物等を織り込むのであれば 曲(歌詞)全体をどういう視点で見ているのか(主観的か 客観的か)をはっきりさせて書くと 歌詞の世界観がもっと見えてくるかと思います。
2009/05/23 02:17:56
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petnoka
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2.雅語に拘っている
「たゆたう」とか、「うたかた」とか、「たおやか」、「ことのは」、
雅ですよね(^^)
でも、拘ることはないんですよ。
敢えて雅語を多用せずとも、平易な和語でも使いこなせば和の雰囲気を出せます。
敢えて古の言葉遣いをしなくても、ね(^^)
3.設定が不安定
喩え詞であってもバックストーリーというか、
時代背景や時節(春夏秋冬)をはっきりと設定してください。
そういう意味では小説も詩も変わりません。
設定がしっかりしていれば、使う言葉が決まってくることもあります。
例えば「白い帯」ですが、
形容詞としての「白い」は、古くは「白し」で、
後ろに修飾すべき語が来る場合は「しろき」としていました(だから「白き帯」となる)。
ですが室町以降で「白い」と言うようになったようです。
換言すれば、この詞は「白い帯」としていますから、室町以降の詞だ、ということになります(^^)
取り敢ず、今回は以上です。
ですが、終わったと思わないでくださいね(^^)
スキルアップのためにやっていることで、この詞を完成させるためではないということ。
この詞が完成するのは、ちっこいのさんが「完成した、もうアドバイスは要らない」と
思ったときです。
ではでは。
ファイトーー!( ゜ロ゜)乂(゜ロ゜ )イッパーーツ!!
2010/01/04 22:32:45
petnoka
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今時点での総括
キツすぎましたか?(^^)
でも、ちっこいのさんに才能がないならキツく参りませんし、長々とお節介いたしません。
例えば、
>風にかげ乗せ 嫋(たお)やかに吹く
ですが、
たおやかに まではとても良いですよ(^^)
ただ、風は「吹く」ものなので、主人公が「笛を吹く」情景が出てこない限り
この文は「風が吹く」のかな?って思われてしまうのです。
つまりこの行の罪は「吹く」にあるんです。
あっ、ちなみに、この文は「風が吹く」とは要約できないのはお分かりかと思います。
もし「風が吹く」意味であるなら
>風「は」かげ乗せ 嫋(たお)やかに吹く
としなければなりませんから。
たかが助詞一つですが、神経とがりますよね(^^)
今回の詞で感じたのは、
1.最初に作ったリズムに縛られている
最初のAメロで、ちっこいのさんは 7-5 7-7 というリズムを作った。
そうすると、誰しもそうなのですが、
そのリズムを保って他のAメロを作ろうとしますよね(当たり前(^^))
そして、その途中で、設定したリズムに合わない文句が出来てしまったとしましょう。
これも、誰しも経験することです。
さて、ソコです。
別に、この詞のAメロは誰かから7-5 7-7 で作れ、なんて言われていませんよね(笑)
ですから、詞の出来具合によっては途中で7-5 7-5で作り直してしまえ!
ってやっちゃってイイ、ってことです(笑)
例えばpetnokaなら、全てのAメロをこうします。↓
最初のa)①2行目 闇夜を照らす ともしび (7 4)
最初のa)②2行目 水面にはえて たゆたう (7 4)
2番のa)①2行目 いまはひと時 ねむらん (7 4)
2番のa)②2行目 風にかげ乗せ 吹き添う (7 4)
※あくまで例、ですよ(^^)
他の行に変更が発生すれば、また違う文句を探すことになるでしょう。
続きます(^^)
2010/01/04 22:32:24
petnoka
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4.
(2番目の)a)②
千代の夜の間(ま) 地、見守る (7 5)
苦しいですね。「間」も「地」も 一字句です。
聞いてすぐに分るでしょうか?
作曲者の立場で言えば、~の間、の方はともかく、
「地、見守る」は 1-4の音(リズム)構成にしなければならない。
2-3か3-2のリズムになるようにできませんか?
「地は ×××」と、「は」などの助詞を入れるのがセオリー。
5.
(2番目の)a)②
風にかげ乗せ 嫋(たお)やかに吹く
何「を」「吹く」のですか?それとも風「が」たおやかに吹くのですか?
この詞は「月の調べ」。
笛を吹くなどのシチュエーションを聞き手に想起させやすいタイトルですよね。
この行が困るのは、主語がないことで、
「吹く」のは「風が月の光を運ぶように、自発的に」なのか、
「緩やかに吹く風の速さに合わせて主人公が笛をたおやかに」なのか
どっちにでも取ろうとすれば取れてしまうことです。
「風にかげ乗せ」という書き方を素直に取るなら、
風の行動はこれで完結していて、
主人公が風の動きに合わせて優雅に「笛を」吹く、と解釈すべきですが、
この行の始めに「風」があり、一方で主人公が吹くべきものが出てこないので混乱するのです。
「吹くって、何が?」って、聞き手は首をひねることになります。
※もし、詞を見せられるリアルの友達がいたら、
目を瞑って貰って朗読すると良いです。
そして情景が浮かんだかどうか聞いてみて(^^)
細かな感想を言ってくれたら、この詞は成功。
2010/01/04 01:08:34
petnoka
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お待たせしました。
少しきつめに参ります。
1.
a)① 金色のかげ とは、(水面に映った)月ですよね。これは構いませんが、
a)②の「白い帯」とは?これも水面に映った月ではないのですか?
方や「金」、方や「白」。
こんなに(コトバを置いた場所的に)近くで、同じコトバグループ「色」を違えるのはどうでしょう?
聴き手が混乱すると思います。
「金」は月の実体で、「白い帯」の「白い」は「帯」の補語であって、その「帯」とは水面に映った月なんだ、って理解できるでしょうか?
言葉自体は違えても、2つが近くにある分重複感を払拭できません。
換言すれば、「白い帯」は不要です。
特にこの場所では「白」はまずい(金と近いから)。別のコトバに置き換えた方が良いでしょう。
2.
a)②
水面にはえて 波間たゆたう
「水面」と「波間」と、どう違うのですか?
どちらも「水の面(おもて)」を表現していますよね。
ここも「重複している」と感じさせてしまいます。
「波間」と言うコトバは必要でしたか?
【ずるいヒトはオノマトペでごまかします(^^)
たとえば、
水面に映えて 「ゆらり」揺蕩う】
ところで、金色の影はどこに浮かんでいるのでしょう?
川?湖?沼?海?
月の姿を掬おうとしているこの歌の主人公はどこにいますか?
どこから諸手を伸ばしていますか?舟?橋?砂浜?川縁?
それとも屋敷の縁側を川が流れるように造った庭園での、屋敷の縁側?
時代や場所などの、舞台設定をしっかり行っていますか?
3.
b)
最初の方も2番目のb)も、3行ですね。
普通に作曲しようとしたら、b)のところは6小節になりそう。
作りにくいです。
曲先ならばとやかく言うことではないのですが、
詞先であって、楽師に見て貰おう、曲を付けてほしいと思うのなら、
偶数行に作るのが吉です(^^)
b)の箇所は1行削るか足すかしてください。
【※曲は4小節単位、8小節単位だと作りやすいんです】
※続きます。
2010/01/04 01:08:15
petnoka
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◆5.詞の長さ
もう一つ、今のうちに(^▽^;)
詞の長さについて伺っておきたいのですが。
月についての感動やオーディエンスへ伝えたいと思うメッセージの量は、
今現在の量(行数・文字数)が必要にして十分ですか?
何を言いたいかと申しますと、
標準的な歌が2番+αの長さだからといって、それに合わせる必要はない、ということです。
極端な話、俳句ほどの長さになってしまっても、
その中に伝えたいメッセージが込められているのならそれでイイ、ってことです。
換言しますと、
敢えて長い歌詞を書くのは、それ相応の理由があるはずだ、ということです。
ということで、
できましたらば必然の長さを持った詞にされますように。
格言を一つ。。。
詞が長くなれば曲も長くなるが、
詞を短くしても曲までが短くなるとは限らない。
2009/06/12 07:41:47
petnoka
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ああ、ごめんなさい、修正が一カ所有ります。
◆1.和風のリズム
のトコですが、文字数のコメント
瞳囚われ 苟(かりそめ)のかげに酔う (7 10)←作りにくそう…前半を2小節に割ることになりそう
2小節に割ることになりそうなのは前半ではなくて、後半。
「苟(かりそめ)のかげに酔う」が10文字で、
1小節8分音符8コから考えれば文字数が多いので、
無理矢理1小節の中に入れちゃうとコンセプト「ゆったり目」から外れちゃうから作りにくいって思うだろうな
って事です。
2009/06/12 04:24:42
petnoka
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◆4.メロディーの種類と意味、歌詞のメッセージ
曲の途中でメロディーが変わるのは、
メリハリをつけることでオーディエンスを飽きさせないことと、ストーリーが変わったよ、という告知の意味があります.と言うことは、作詞側では、メロディーの変化=詞の内容の変化と捉える事が肝要で、
つまりはメロごとに伝える内容を纏めておく必要があるということになります。
例えば、
Aメロ=「月の様子、形容」(闇夜を照らしている、水面に映っている)
Bメロ=「見た事による感動」(綺麗だ、心の闇も消してくれるようだ)
サビ=「感動を表現しようとした主人公の動き」(月のために詞を認め鼓を打って舞い踊ろう)
メロディーが変わっても詞の内容が変わらないと、詞のレベルでオーディエンスが飽きます.
と言うか、作曲者の努力はどこへ?(笑)
また、メロディーの種類ですが、普通の曲でしたら大体2,3種類です.
つまりAメロ、(あれば)Bメロ、サビ.
そんなに簡単にメロディーをいくつも考えられると思います?
作曲家の労力は大きいですよ.
ちっこいのさんはDメロまで指定していますね(^^)
petnokaなら曲作ろうとは思いません(笑)
ということで、ここの件について纏めますと
1)メロディー変えるごとに詞の内容も変え、オーディエンスには曲と詞とセットで曲想の変化を伝えるように作る
2)メロディーの種類はせいぜい3種類と考え、そのような詞の構成にする
############################
今回は、取り敢ずココまでとしますね.
そんなに簡単に添削は終わりませんから、お覚悟のほどを(笑)
では、また (^-^)ノ~ジャネ。。。。。。。
2009/06/12 04:11:29
petnoka
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◆2.和語と漢語
和風と銘打つのなら、和語に拘ってください。漢語はできるだけ使わない方針で。
和語と漢語の違いはご存じと思いますのでココでは説明いたしません。
拾い出しだけしておきますので、代替のコトバを考えておいた方がいいかもです.
1番Aメロ・・・幻影
2番Aメロ・・・白色 抱擁
2番サビ・・・・魅惑 夢裡
◆3.文法・意味範囲
1)1番Aメロ・・・「抱かん想い」とは、現代日本語に直すとどうなりますか?
文法が合っているとすれば、「抱かん」は婉曲表現という解釈になりますが。
つまり、「抱くような」
そういう意図で書かれましたか?
もし、「抱きたいという想い」であれば「抱きたき想い」だし、
「抱こうとする想い」ならば「抱かんとする想い」になるはずです。
それとも別な解釈なのでしょうか・・・?
2)2番サビ・・・「夢裡」
"夢裡"というコトバは大変に古く、懐風藻に既に出ています.ですが意味は古今「ユメノナカ」。
"夢中"の派生義「何かに熱中する(19世紀後半:明治時代に出来たレトリック)」と言う意味は
"夢裡"は持っていません.と言うか、「熱中する」意味で使用された例を見たことがありません.
ちっこいのさんはご覧になったことがありますか?
(蛇足ながら、「無我夢中」という四字熟語も明治時代に出来たコトバ)
確認しておきますが、"夢裡"を使っている行の意味は「夢中で踊ろう」ですよね?
決して「ユメノナカになって踊ろう」のつもりで"夢裡"を使われたのではないですよね。
*** 更に続きます (^^) ***
2009/06/12 04:11:09
petnoka
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◆1.和風のリズム
ご存じのように、日本には伝統的な「七五調」のリズムがあります。
和歌・俳句はその代表ですね。
曲先で詞を作る場合は、先にリズムが決められているわけですから、文字数は自動的なわけで、七五調など気にする必要はありません。
ですから詞先でのお話をします。
詞先であるということは、後から作曲家に曲をつけて貰う、ということになります(当たり前)。
当然ですが作曲家にも和風→七五調の連想が有るので、ちっこいのさんの詞を見た瞬間に、
「作りにくそう」って思ってしまいます(^^)
1番Aメロをここに掲示しますね。文字数についてのコメントを入れておきます。
水面に写る姿 波間に揺蕩(たゆた)う (10 8)←作りにくそう…前半を2小節に割ることになりそう
幻影を眺め 抱かん想い (8 7) ←問題ない(七七調…後述)
瞳囚われ 苟(かりそめ)のかげに酔う (7 10)←作りにくそう…前半を2小節に割ることになりそう
もし、ちっこいのさんや作曲家さんがベテランならば、petnokaが口を挟む余地もない。
ですが、慣れない内は、「七五調」に拘った方がイイと思います。
実際の所、和風でなくとも七五調は歌いやすいんです。
一小節4分の4拍子なら、8分音符を7コ、或いは5コ入れて
♪♪♪♪♪♪♪~ ♪♪♪♪♪~~~
ららららららら~ ららららら~~~ ← "~" は前の音を伸ばす
何か適当にメロディーつけて歌ってご覧なさい。あっさり歌えると思います(^^)
和歌で解ると思いますが(ダジャレじゃないですよ(^▽^;))
コレの構成は 上の句5-7-5、下の句7-7ですよね。
つまり、「七七調」も和風歌詞として自然に受け入れられる文字数のリズムであるということです。
(普通は「七七調」などとは言いません.これもひっくるめて「七五調」です)
そして何より。
七五調で書いてある詞の方が、「和風の曲作りたいぞ」と思っている作曲家さんの目にとまりやすい。作りやすいですから(笑)
実はコレが七五調に拘る最大理由かもです(笑)
*** まだ続きますよ ***
2009/06/12 04:10:37
petnoka
ご意見・ご感想
先刻はOKのメッセージをありがとうございました。
添削の前に、まずは
ちっこいのさんの詞を要約しておきます。
1)テーマ(主題:何を歌うか)=月
2)コンセプト(概念:どの様な基本方針で作るか)=和風、ゆったり目、ダーク
和風であるなら言語は当然のごとく日本語で、今回は文語体。
3)ストーリー(筋:どの様な事物が歌われ展開していって物語を形成するか。起承転結など)
月が綺麗だから、想い(願い)を綴って、私は月の調べを奏で、舞い踊ろう
4)構成
A-B-S-A-B-S-C-S-D
以上のようになるでしょうか?
では、参りますよ(笑)
*** 長くなりますので、ココで一旦切ります(いきなりか) ***
2009/06/12 04:09:28
petnoka
ご意見・ご感想
こんにちは(^^)
歌詞作成技術向上委員会のpetnokaと申します。
添削ご希望とのことで、嘴をはさみに来ましたが、よろしいでしょうか。
和風と言うことで、少々添削内容が厳しくなってしまうと思います。
それでもよろしいですか?
ダメならダメと仰ってくださいね。
その場合は潔く引き下がります(^^)
2009/06/08 18:35:54
祐斗
ご意見・ご感想
ども、はじめまして
歌詞作成技術向上委員会の祐斗と申します。
添削ということで見させていただきましたが
まず一番に目が付いたのがAメロですが
1つめが
「水面(みなも)に写る姿 波間に揺蕩(たゆた)う」(10 8)
それに対して2つめが
「消えることなき 闇夜の灯火(ともしび)」(7 8)
これを見てもわかるように同じ音数(字数)になるはずのパートが
ずれていることが一つ
次にサビが短いところですね
Bメロも短いといえば短いですがBメロの役割としては、Aメロから
サビへの橋であるフレーズなのでまだ大丈夫かなという範疇だと思いますが
渡した後のサビが短いと曲が盛り上がるポイントが限られて
今のままだともう一つ物足りない感が出るかと思います。
あと、もう1、2行くらいあるといいかと思います。
最後に歌詞に人物等を織り込むのであれば
曲(歌詞)全体をどういう視点で見ているのか(主観的か 客観的か)をはっきりさせて書くと
歌詞の世界観がもっと見えてくるかと思います。
2009/05/23 02:17:56