赤い月
赤い月
濡れそぼつアスファルトの上に
映る赤い月まるで
私の胸を
引き裂いてそこにぶちまけた
冷たく凍りつく、そうね
心臓みたい
黒い闇赤い月が澱む
私を見下ろして咽ぶ
あなたの目線
もういちど時をもどせたなら
今度は離しはしないのに
あなたの腕を
教えて人はひとりでは
どうして生きられないの?
何度も繰返すのに
どうしてまた求めるの?
濡れそぼつアスファルトの上
映る赤い月溶けて
にじんでゆくの
教えて人はひとりでは
どうして生きられないの?
何度も繰返すのに
どうしてまた求めるの?
濡れそぼつあたしの影を
照らす赤い月まるで
震えるように