虹色移動劇団
どこからか現れ謎めいた彼らは
世界中を巡り物語を歌い語る
賑やかな芝居に瞳を輝かせ
加速する音色と光満ち溢れる広場
誰かが落とした欠片かき集め
繋ぎ合わせたら鳴り響くファンファーレが
遥か遠くの海を越え
風が手紙を運んでゆく
いつか愛する人の為
伝えるべき思い出よ届け
この風船に乗せて
奇妙な出で立ちの人目惹く彼らは
冷たい雨さえも七色のピアノに変える
渇いたオアシスに寄り添う涙
水面に煌めき零れだす無数の夢
青い空を彩る虹
架かる橋は扉を繋ぐ
いつか辛い時が来ても
紡がれた言葉を繰り返す
君らの希望の歌を
誰かが失くした笑顔かき抱き
巡り巡る糸手繰り寄せ還る心
今夜新たな旅に出る
どこまでも流離うキャラバン
たとえ僕らを忘れても
記憶の奥から呼んでいるよ
虹色移動劇団
どこからか現れ謎めいた彼らは
今日も世界の隅で物語を歌い語る