花雰々(はなふんふん)の投稿作品一覧
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その声に 触れて落ちるの
その肌に 零れ落ちるの
時計の螺旋は 張り詰める 黒鍵
行方知らずの 水色の透明
君を奪って 遠く 裂いてしまうのでしょう
手を伸ばしても ガラス細工じみた
君を縛って 酷く 染めてしまうのでしょう
君の旋律は 漂蕩する 哀音
忘れかけてた 甘やかな透明
君を零して 強く ...aLlay
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「僕の知ってた あたたかで愛にあふれた家は
小さい頃のもう一人の僕が過ごした 白昼夢の世界」
期待通り 「いい子」演じ続け
本当の僕は心の奥底 追いやった
操作された感情 気づかず君と出会った
受けたことも無い愛なんて
知りもしなかった僕が
“雨の日なのに晴れていると
信じていることが心を腐らせてゆ...identity
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A1-1
鈍色アリスは時間の闇の中
憂いに曇った涙は何を知る
行き場を失くして閉ざした手のひらで
小さなハート、空回り
A1-2
時計は狂った時間で踊ってる
赤と黒混じり合う空堕ちてくる
手を引く優しい影もう還らない
分かってるけどまだ夢見てる...鈍色Alice
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剥がれてく 堕ちてゆく 目眩に似た感情
手探りで引き寄せた 渦巻いてる現実
離れてく不安だけ もうエンドレス…痛いよ
何度でも 何度でも 君の名前を呼ぶよ
針の先の幻想 ひとしずく受け渡す
瞳の奥チラつく ナナイロ イシキ カケラ
ただ記憶に刺し通された脳内ゲイン
隙間から溢れてた サイケデリックな...neurotic
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光の中 生を舞い 碧い夢見る
去りゆく時と 花、音色
瞳とじて 流れ出すその記憶
遠い夢のその前に となり合わせで
体温と指 同化した
瞳とじて かすかなその感触
無になる 身体
花、音色瞳とじて
同化した瞳とじる
不変の 彩色...久遠(クオン)
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暁に消えていった大地の境界
歌う声かき消される 音のない海
月の欠片を そっとすくいあげた
透き通った手のひらで 光、溶ける
あなたが残したもの すべてが
この世界では 穢れてしまうの
あの空の白い月と共に
燃えるような黒へ 消えていった
残された無機物なわたし
何もない場所で笑おうとする...暁、月に溶ける
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流れ落ちる 深い夜の蒼さに 漂う
砕け散った 戻れない時だけを 望んで
目の前だけの不自由さなんだ 気付いて
塞ぎこんだ心の森の中で
踏み出す歩幅を確かめ悲しみに鍵をかけて
君を迎えに行くよ
行(ゆ)き先を隠してた
暗闇、すぐ光に 変わるよ
この手で感じ取れる
想い全てを 自由、全てを...cobalt blue
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楽しかった 苦しかった
みんな みんな 嘘だよ
思いは平面で装って
あの夜 全部アスファルトに沈めた
言葉一つで 無くした
痛みをください もう 叶わないから
振り向いて見ても 消えそうな影が霞むだけ
悲しかった 望んでいた
みんな みんな 嘘だよ
想いは底辺で固めて...secret
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そう言って、君は笑う
そして遠くから手を振った。
まるで夏草の間を吹き抜ける風のように
心地よいリズムで駆け寄ってきて
僕の横で はにかむ。
別々に歩んできた道、時間の行方。
背を向けて 二人きり
ただまっすぐにまっすぐに
歩いていければそれでもいいんだ。
少し汗ばんだ手のひらで感じる君を...Dear
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昨日はどうしたかな。
今日は言ったよ。
振り向かずに行ったよ。
明日はどうしたかな。
昨日は知ったよ。
心の隙間の見え隠れ。
明日はどこへ行ったの?
今日を置き去りで。
私を捨てていったよ。
昨日も呼んでたかな?...close
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おめでとう
きょうはきみのおたんじょうびだね
たまごを わった。
うまれた
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月しかない夜
キミを探して歩いた
地面に押さえつけられた漆黒
決して交わる事の無い色
ボクをゆっくり縛りつけて
ただ 変わらず そこにあるだけ
静寂を映す光の雫
キミの様な面影 残像
深く深く飲み込んで
僕の目には もう 映らない...月しかない夜
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たまに、ね。
ぼんやり
想うことがあるんだ
深い海にね
二人の意識だけが溶け合って
まあるい泡になって 空に舞い上がって
大気を抜けて 宇宙に広がって
星に溶けて 光に混じって
夢になって…
君になって…...blink…
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喜びも感じれない
痛みも感じれない
まるでおもちゃみたいなこの存在(からだ)
この腕の中にいた
君がどんどん離れていく
遠ざかってゆく
何もできない僕がここにいる
一人きり 一人きり
「愛してる」が置き去り
このメロディーのなかで...L o s T
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やさしい風と 穏やかな空
木漏れ日の中 葉音がゆらぐ
遠くなる空 そっと見つめた…
むかえにゆくよ…ずっと待っていて…
小さな胸のトビラ
あなたは静かに 鍵をかけていたね…
横顔 揺れる 夢の続きと
白い頬に 触れてみたくて…
やさしい風に 薫り立つ花
最後に着いた 君の心(トビラ)の中...白く晴れた日