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街並みの電灯がイルミネーションみたいに光り出している。未成年のような格好をした僕はただ一人、その街の中へ溶け込むかのように紛れ込んだ。吸ったことのないはずのタバコの味が少し懐かしく感じた。それと同時に、僕は目的の場所へたどり着いた。それは、少しレトロな感じが、また懐かしさを増させていくかのようなバー...
夜道に拠って
Nextrair_低浮上
今年も、またクリスマスがやってきた。子どもたちのはしゃぐ声や、大人たちの少し憂鬱そうな声が混ざって、私の耳にはいってくる。
「今年も降ってくれるかな、雪…」
そう言って私は、空を見上げた。Christmas so for you
Nextrair_低浮上
いつからだっけ?
君を忘れたのは
いつからだっけ?
あの楽しかった日々が
思い出せない
泣きたくても泣けない。
そんな感情なんてない。
いつからだっけ?
そんな私になったのは
いつからだっけ?...勿忘草-モノローグ- When I?
Nextrair_低浮上
チャイムが鳴る。
すこし、この瞬間が懐かしく感じてしまう。当たり前か。この学校に前まで通ってたんだから。この中学校で色々とあったな、なんて思う。
思い出せば、僕らが卒業してからもう、
何ヶ月経ったんだろう。
-神谷由加利-勿忘草-プロローグ-
Nextrair_低浮上
PCの駆動音が止んだ。
俺は重たい身体をベッドへ放り投げる。
目を閉じて思い出すのは、ついさきほどまでのミクとのやりとりだ。
《バーサス・ボーカロイド》。
何者かの思惑蠢く怪しげなネットゲームだ。
しかも深夜〇時に勝手に起動するという厄介なシステム付きだ。
負ければ契約相手、ボーカロイ...バーサス・ボーカロイド|第二話《抗争インストラクション》④
亘里
「さぁ、俺の自慰タイムを妨害してくれたんだ。その分のサービスはしてくれよミクぅ……ぐへへ」
そんな俺の声はシカトすることに決めたらしく、ミクは平常なトーンで説明を始める。
『まずマスター。このVSV.netという名のゲームなのですが……』
「ふっ、そっちがその気なら、こっちにもやり方ってモンがある...バーサス・ボーカロイド|第二話《抗争インストラクション》③
亘里
俺のウェーブパッドへ声が送られている。
その声を、俺は知っていた。
「ミク……!?」
その瞬間、俺の脳内を一気に情報が駆け抜けた。
寝ぼけて忘れてるんじゃねえよ。馬鹿か俺は。あれだけの現象をよ。
「生きてたのかッ!? っていうか何なんだよアレは! いい加減説明してくれ! プリーズインスト!」...バーサス・ボーカロイド|第二話《抗争インストラクション》②
亘里
俺はPCデスクの上に突っ伏して寝落ちしていた。
何か夢を見ていたような気もするが、どうにも思い出せない。
何だか随分と必死になっていたような気もするんだが……う~ん。
顔を上げるとほっぺたにコード跡が残っていた。これだから寝落ちは嫌だ。この顔を人に見られようものなら、からかわれるのは必至。今...バーサス・ボーカロイド|第二話《抗争インストラクション》①
亘里
《地下水道》……そう呼ばれたこの風景は、まさしく見たままの風景だった。
足下には水溜まりが一面に広がっていて、水深はかなり浅い。1センチ程度だろう。
その水は薄暗い天井から滝のように流れ落ちてきていて、下流には網目の格子があってそこから階下へ流れ落ちているらしい。
壁も天井もコンクリート造り...バーサス・ボーカロイド|第一話《電脳バーサス》③
亘里
「……で、これがミクのスペックな訳か」
改めて見てみると、そこには身長体重などの基本スペックの他にイクイップメント、つまり装備の項目があった。
一番上には8/9という数字。ここにはキャパシティと書かれている。
その下には近接武装《ネギ・ブレード》との表示。他には遠隔武装《ハピネス・ポップ》。
...バーサス・ボーカロイド|第一話《電脳バーサス》②
亘里
『マスター! マスター! 聞こえますか!?』
そんな可愛らしい少女の声が聞こえ、俺は周囲を見渡した。
暗く黒い世界だ。
特に何も見当たらないが、空に幾つもの線が伸びている。規則的に並んだ緑色の線は縦、横、奥へと駆け巡っている。例えるならグリッド線。X軸、Y軸、Z軸を指し示すラインに似ている。そ...バーサス・ボーカロイド|第一話《電脳バーサス》①
亘里
そのパッドの発明は人類にとって革新的な一歩となった。
と言ってもそれは何もお胸に当てるパッドのことじゃない。確かにある意味では革新的な一歩なのだろうが、お胸のサイズを気にする女性だけにしか需要がないのなら、わざわざ人類にとって……などと大仰な物言いをする必要はなかっただろう。
つまり何が言いた...バーサス・ボーカロイド|プロローグ《覚醒ウェーブ》
亘里
駅前。
私は配られている号外を無意識に取った。
そこに載っていたニュースは。
―今日から全てを、逆さまにします。
駅前は謎のニュースによって、不穏な空気に包まれていた。
その時。
歩道に、トラックが突っ込んできた。
それから次々と、乗用車が歩道に突っ込んでくる。
私は必死に逃げた。
歩道と車道、逆さ...逆様遊戯
梨央
「いってきまーす。」
心地いい風が吹く晴天。こんな日に中学2年生になるなんて、なんて幸先が良さそうなんだろう。
そうなんとなくサムイ事を思いながら、隣の家のベルを鳴らした。
-ピンポーン…-
「はーい。あら、あやねちゃん。ごめんなさいね。今、海良呼んでくるから。」
「うん。海良ママ、今日は始業式だか...チカイ。ケド トオイ。~キミとの距離~
L°
岸口あやね(きしぐち あやね)
人見知りな中学2年。美少女だが、極度な男嫌いのため、男子とは幼馴染の和久 海良としか話さない。
夢は「海良のお嫁さん。」という、小学生並の純粋な夢を持っている。思った事を上手く口に出せず、
嫌な事を「いや」と言えないので、頼みごとを断る事ができないでいたりする。
好き...チカイ。ケド トオイ。~キミとの距離~主な登場人物
L°
私の名前は「音田久美子」
歌が大好きな女子高生(15歳)
将来の夢はアイドル歌手
人気を独り占めしてみたいな(ムフフ)
でもね、ある日事故に巻き込まれたの
私の身体も人生もめちゃくちゃだわ
これから私、どうすればいいの?
二度と歌えなくなってしまったの
唯一の夢とただ一つの希望が
なくなってしまった...ミク・ザ・ストーリー
LOMPY_Jr_文