ブクマつながり
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金髪が風にさらさらっと靡いたから、あ、やっぱり女の子なんだなー、なんてちょっと失礼な事を考えた。
俺は、難しい事を考えるのは苦手だ。
考え込むのも、好きじゃない。
でもきみはいつも、憂鬱そうにシャーペンを指先で回す。
俺はいつの間にか、教室に入ったらまずその姿を確認するようになっていた。
<私的メラ...私的メランコリック Boy's side
翔破
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白い雪が降る。
俺達の立てる音は足音でさえ飲み込まれて消えてしまう。
「ねーレン」
「ん?」
寒い・・・けど別にそれは嫌じゃない。俺達、人間じゃないし。
ただ視界の全てが白いのは、ちょっと不気味だ。
「カイ兄、さ」
「うん」
「きっと幸せだったよね」
「え?」...音のない声(私的soundless voice)
翔破
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枕元のシーツが微かに揺れた。
おなじみになってしまった、涙が落ちた振動。
そんな感触までわかるようになった自分に心の中で苦笑する。
どこまで敏感になるつもりなんだろう、私の感覚は。何年もこうしていたら変わっていくのも当然かもしれないけど。
また涙が落ちたのを感じる。続けざまにぽつぽつ、とシーツが揺れ...いのちの証(私的proof of life)
翔破
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それは、六日の朝だった。
<空はブルー。だからこそ、>
おかしいのは私なの?
寄り添う温もりを感じながら、私はぼんやりと考えた。
本当に行くの、なんて言わない。
そんな事確認したって、答えは変わりはしないんだから。
行かないでよ、なんて言えない。
そんな風に縋り付いても、選べる道なんてないんだから。...THE DYING MESSAGE より
翔破
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ずっと二人で一緒にいようと約束した。
鏡で写したようなもう一人の自分
いつまでも、変わらずに一緒だと思っていた。
リンとレンは双子の姉弟だ。
両親は、自分たちのことに忙しい人たちだったようで、リンはあまり構ってもらった記憶がない。それでも、リンは寂しくなかった。
それは、まるで生き写しの...【勝手に妄想】アドレサンス【1】
菜須
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「Trick or treat!」
「………………」
ソファーに座ってテレビを見ていたレンは、いきなりの事に言葉を発せずにいた。
「反応薄いなぁ…」
「いや…、やぶからぼうに言われても困るから」
膨れっ面なリンに対し、レンは冷静に意見を述べる。
そんなレンに、リンは説明するように言った。
「今日はハ...Trick and treat ―お菓子も悪戯も―
欠陥品
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オッス、オラ鏡音レン! それじゃまた来週!
……おーい、そこまでドン引きしなくたっていいだろ。軽いジョークじゃねえか、傷つくなぁ。
まあ、いつも通りの鏡音レンだよ。ひとつよろしく。
今日はミク姉ぇの誕生日。我が家は朝から準備でみんなてんてこ舞いだ。
メイコ姉ぇとルカ姉ぇは今夜のごちそうの下ごしらえ。...Happy Birthday, Dear Our DIVA !
時給310円
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※妄想&捏造甚だしい内容です。ご注意を。
後戻りは出来ない、幻惑と狂気の世界へ。
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さあさあいいかいよくお聞き。
村の隣の黒い森。そうだよ、今見えてるだろうあの森さ。
『暗闇森』と言われるその理由(わけ)は、昼でも光届かない生い茂った木々のため。
だけど本当は違うのさ。いいかいいいかい、...【レンリンで】暗闇森の狂宴①【ハロウィン】
七瀬 亜依香
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「リン、ケッコンしよう!」
白詰草の花冠と白詰草の指輪、そしてシーツのベール。
緑の三葉の絨毯の上で、私は頷いた。
「うん!」
本当は、結婚ってよくわからない。
したからどうなるの?って気もするし、しなくてもいいんじゃないの、って思う時もある。
でも、それがずっと手を繋いで生きていくってことなら…そ...ハッピーマリッジイエローに寄せて
翔破
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【小説】シンデレラ~another story~後編
――お城ではあれからも連日のようにダンスパーティが行われ、毎日たくさんの人々がチャーミング王子の姿を見ようと訪れていました。
王子もまた、毎日来てくれるたくさんの人々に感謝の言葉を伝え、たくさんの人々とダンスを踊り、楽しんでいるように見えました。...【小説】シンデレラ~another story~後編
Takaユーキ
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全然つかめない、つーか良く分かんない
全然しらないうちに、て事あんの?
ココロ奪われるなんてこと、・・・はぁ?
あるはずないでしょ、当然!
出会いはほんの些細な事だった。中学も二年に上がり、学校生活もそこそこ楽しくなってきた時、リンはレンと出会った。
何となく噂で聞いた事はある。自分と苗...【自己解釈】 メランコリック 【原曲崩壊注意】
lunar
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【小説】シンデレラ~another story~中編
屋敷に戻るとそこには誰もいません。
テーブルに一枚の手紙が置いてあります。
――シンデレラへ。私達は明日朝一番でお城へ向かうために今から出発します。旅行中はきちんと家事をすること。一週間後に帰るのでその時に部屋が汚れていたら承知しませんからね。
...【小説】シンデレラ~another story~中編
Takaユーキ
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(暇だなぁ…)
そう思いながら、レンはテレビを眺めていた。
内容は頭に入っていないらしく、ボーッとした表情からそれが伺える。
現在レンは双子の姉と共に、留守番の最中だった。
当の家主であるマスターは、年長のテトと一緒に買い物に出掛けている。
時計を目にやっても過ぎた時間はほんの30分、帰ってくるのは...飴玉より甘いモノ
欠陥品
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【小説】シンデレラ~another story~
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子供の頃
誰もが一度は読んだ事があるであろう懐かしい数々の童話たち
今作ではその中でも有名な童話
「シンデレラ」をモチーフにanother storyとし...【小説】シンデレラ~another story~前編
Takaユーキ
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「ねえねえ」
「ん?何」
私の声に、雑誌を読みながら適当に答えるレン。
まあ答えてくれただけいいけど…もうちょっと答えようがないのかな。人間関係って大切なんだから!
でもそんな抗議は口にせず、ひとまず横に置いておく。本題に入らないと。
「この番号ってさぁ」
レンに左肩を見せるようにしながら、問う。
...心配ご無用!
翔破
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※注
悪ノPさまの「悪食娘コンチータ」をほのぼの感動系に
解釈できないものかしらと挑戦をした末の小説です。
原曲のイメージを愛している方には読む事をお薦めしません。
母のいない、そのような日常が続く中、コンチータは確実に焦りを覚えて始めていた。思いつく限りの食材は口にしているはずだ、考え付く...コンチータ様 ほのぼの別解釈してみた(後編)
雨鳴
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「コンチータ様、そろそろお暇を頂いてもいいでしょうか」
うだつの上がらないウチのコックが満面の笑みでそう言ってきたのは、紫の茄子とピンクのタコのオードブルを食べ終わったときだった。
私は馬鹿なことをのたまったその男に冷めた目をくれてやる。
「カイト、あんたはたった今、自分が何を言ったのか、ちゃんと分...[小説]コンチータ様とコックの最後の晩餐[カイメイ]
奈月
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「マスターマスター、まーすーたーぁ、ってば!」
「喧しい。何か用か」
「アイス買ってきて」
「ざけんな。つーか『くれ』通り越してパシリかオイ」
「だぁってぇ、買い置きアイスがもう無いんだもーん」
「なっ……テメ、どんなペースで喰い尽くしやがってんだ! お前のアイスに侵略されて冷凍庫ほぼ使えねーんだぞ...逆転カイ♀マス♂ナイトメア【エイプリルフールSS】
藍流