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HANAを
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赤ら引く 桐の花
香る風に
解け落つる せせらぎと
八重に流る
泡沫の 淡の花
消えは結び
茜さす にわたずみ
日より永し
あなたと
いつまでも 終わらない夢を...HANAを
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雪解けの 水しぶき
朝焼けに 彩づけば
まだ少し 冷たくて
青い空 吸い込んだ
肩に降り積もる 寒い日も
歩くことさえ 怖れた日も
何も知らない 私の手に
訪れる初の想い 乗せた
つぼみ開く 風をまとう
桜吹雪...桜花雪
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桜花雪
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梅の花揺れる
月も眠る夜
途切れた歌声
遠い異国のメロディ
あの日のまま 流れる風
香りさえも 隠して
舞い散る花のように
死ぬほど強く 愛し合えば
最後の長い夜
キスして燃えて これで最後...香梅詩
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香梅詩
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あれから何度目の 十六夜月
暗がり隠す空 遠い人の声
行かないで 時の彼方
抱きしめた 腕すり抜け
流れる影 残す香りの
消えない夜
愛していた 傍にいてよ
言えなかった 想いだけが
愛していた あなただけを
思うように 伝わらなくて...十六夜の月
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十六夜の月
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揺れ滲む 夜桜の
水面には 月も無く
あなたが見えない 一つ一つ
迷って離れて 消えた心
sayonara逢い 振り向かない
誓う頬へ
sayonara逢い 降り止まない
夜の雫 舞う
すれ違う 夜桜に
うつ向いた 月灯り...sayonara逢い
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sayonara逢い
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もうどれくらい 過ぎたでしょうか?
昨日のような 昔のような
忘れたはずの あの人の影
夢に落ちては 胸に差し込む
街を歩けば あの映画館
期待外れに 短気な私
なだめるように 繋いだ手と手
その温もりが この手の中に
見上げれば 冬の空
降り出した 牡丹雪よ...誰よりもいつまでも
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誰よりもいつまでも
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白い風 冬の星
ヒラハラと 色彩と
瞬きの 敷き詰める
この部屋に 二人きり
胸の鼓動 飛び出しそう
柔らかな 温もりと
灯火が ゆらゆらと
静寂な 暗がりに
舞い上がり 溶けて行く
見つめ合うと 止まる時間...あなたの中で
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あなたの中で
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紅模様 街の隅
君を待つ 人は誰?
追いかけど 遠ざかる
忘れ路の 木の葉
滲む空 すきま風
水面へと 揺れ落つる
泣かないで その瞳
溢るるは 光る
失くした想い 想い続ける
想いのカケラたち...秋の葉
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秋の葉