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とおい昔のビー玉ひとつ きらきら光ってかなたにきえた
はるか未来の歯車ふたつ くるくる回って歴史に朽ちた
光も差さない悲しい部屋に 君は静かに想いを馳せる
それでも君は嘆きもせずに 骸を守り立ち尽くす
昼と夜とが訪れて 君を見もせず去っていく
その数かぞえて幾年過ぎて ただ君だけが変わらない
とおい...はにわにわ
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この声が枯れたら 白いチョーク買ってこよう
あと少しだよ ほら 今
路上に世界を広げ 記憶は全部塗り潰し
今 たったひとつ これだけが僕にできること
日が落ちる 来たる闇
落書きやめない子供 途切れた声
この街が眠れば もう一度歌おうか
いまからかな まだ まだ
歌うのやめたのは 歌い方を忘れたから...いつかの歌
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君はきっと その言葉だけで僕を殺せるに違いない
君はだけど 地を這う蟻も言葉で殺せやしないんだ
連なる砂を 辿る蟻を 踏みつけ殺して君は笑う
だから僕も笑うんだ そしたら君は怒るだろう
怒った君の紡ぐ言葉で 世界に光が差すだろう
君はきっと その涙だけで僕を殺せるに違いない
君はだけど 動かない花も...HCV