投稿作品5作品
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若い赤毛の女は、飴細工の様な髪を木々の木漏れ日に惜しげもなく晒し、東側に見える大きなお城を見ていた。
腫れて、赤みを帯びている足首を冷たい川の水に浸して、足をつついてくる魚と戯れている。
たった今抜け出てきた暗く冷たい洞窟の入り口を見やり、ため息をつきながらここに来るまでの長い経路を思い返した。
「...(non title)
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シンデレラ城は、西のバルコニーからは海が、北のバルコニーからは森が、東からは雄大な草原が、南の城門からは下町に続いてゆく大通りが見渡すことができる巨大なお城だ。
継母様と二人の姉が、流行りの疫病で息を引き取ってからというもの、たとえ住み慣れているとはいえ、だだっ広いお城に独り残され寂しくなるばかりだ...イリーガル ファンタジー 2
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昔々、神様が生まれて間もないころ。一人の本の番人がいました。
本を守っていくのにあたって、ル-ルがたくさんありましたが、いつもいつも本の整理ばかりでつまらなく思っていた番人は、ある日そのル-ルの中で一番程度の軽そうなものを選んで決まりを犯してみようと思いました。
埃かぶった分厚いルールブックを引っ張...イリーガル ファンタジー
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踊り子
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KAITO