投稿作品80作品
もっと見る-
嘗て此処に在った
自分と云う概念が
仄暗い視界の端で
形象を失くしたようだ
亡骸に埋め込まれた
螺子巻きの心音が
何時からか響いていた
知らない音で啼いた
醒めないでメランコリア
眩いて呻いて繋いだ呼吸の儘...1984/鏡音レン 歌詞
-
1984/鏡音レン off vocal
-
誰も気付かないように
翅を休めて眠る
「此の世界に居場所は無いの」
孤独と云う言葉で分かり合って仕舞う
聲に満ちた往来
空言の残響で堆く積み上げて
巡る雲を追った日々が
悲しみの色を忘れたがっている
眇めようと溟濛
然ても此の畢竟が厭に煩わしくて...ぽつり/可不
-
ぽつり/可不 off vocal
-
醜い言葉だった
口を衝く其れが私を表して
屹度、痛みが在った筈なのに
君は笑顔で隠すのだ
左様ならだけ残った
君は私に何ひとつ伝えずに
悲しみが追い付いた
私は君の面影も掴めずに
夕凪に囀る森
夜想曲(ノクターン)、嗄れた翡翠の歌...歩くモノローグ/初音ミク 歌詞
-
歩くモノローグ/初音ミク off vocal
-
繰り返す糜爛と鋭利な網膜が
掬い上げた小さな興が
盲目を満たして仕舞うようだ
選択は傲慢と覚えた
乱雑な音が蔓延った儘
言葉も無く踊る阿呆が
右倣えで賛美を乞うからさ
天才的解の擬態を、今
溢れた総てが
あなたは...拝啓、レプリカ/狐子 歌詞
-
拝啓、レプリカ/狐子 off vocal
-
白い空、ぽつり
静寂に預けた哀の聲も
書きかけた儘、褪せた手紙も
忘れて仕舞うようだ
ねえ、薄氷に透過した
心象は冷たく泣いた儘に
逸れた指先が伝えたのは
溶けた言葉達の傷んだ詩
聲も身体も
昨日と同じ私だとして...アムネシア/初音ミク 歌詞
-
アムネシア/初音ミク off vocal
-
星躔(せいてん)を辿った手
彼の日、栞を挟んだ御伽話
結末が屹度、まだ待っているんだ
ありふれた言葉で
綴るモノローグも色褪せて仕舞う
嘘が様に成って征く
追い掛けた夢が過去に変わって
現実だけが私に残った
不甲斐無い命に馬鹿げた万歳
失う価値など端から無いわ...ナーヴ/初音ミク 歌詞
-
ナーヴ/初音ミク off vocal
-
此の感情許りが鋒鋩と
酷く刺さり続く心臓へ
故、十把一絡げ往々に
嘯く雑音を讃えようか
ただ存在許りが暗澹に
落ちて、満ちる迄の境界線
生きて仕舞った日々は空洞で
私の心が何処にも無いわ
重くて捨てた彼の悲しみも
其の瞳に寫れば奇麗に変わって...ラレンタンド/可不 歌詞
-
ラレンタンド/可不 off vocal
-
旧市街、灯す洋燈(ランプ)と
挿話に満ちた世界、色は失く
墜ちた電線の端から
拾い上げた聲は途切れた儘
生きなさい、と歌う警笛(サイレン)
左様ならと独り言ち来鳴く果て
無色透明の命が
忙しく明滅して消えたようだ
浮雲、散って淡日(うすび)差す窓辺に
溢る言葉の燐光が...ヴァニタスと常夜燈/裏命 歌詞
-
ヴァニタスと常夜燈/裏命 off vocal