タグ「和風」のついた投稿作品一覧(9)
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指折る 裏側に
潜ませた うちのうち
笑みすら 面なら
袖濡らす うちのうち
綾なす鎖を 何時迄 手繰るのだろう
夢は泡沫に 揺れる御魂星
遠く鳴り響け 心語るよに
数える 夢ごとに
募るまま 閉ざしゆく
憐れむ 言葉なら...縁唄
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過ぎ去りし日々を数え 笑顔の数を覚えた
不確かな頼りなさの在り処を探し流離った
無情に逝く時は 私の心を置き去りに
踏み込んだ夢と現 交われずに
今はまだ 変われない
今はまだ 動けない
今はまだ 感じていたい
身を尽くし 後先を その行き先を
ああ
寿いだ明日を数え 祈りの跡を掬った...澪標
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繋いだ縁を断ち切れず
結んだままに弦紡ぐ
流れ落ちる星のように
空に消えれば楽なのか
あちらには行けず こちらは不甲斐無く
口ずさむあの歌に あの日々を悼み
繋いだ絆を棄てきれず
忘れられず 足取りは
痕を連れて夢の中を
明日も棄てれば楽なのか...徒花のワルツ~from a man who was late for death~
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繋いだ縁を断ちきれず
結んだままに弦叩く
零れ落ちる露のように
空に消えれば楽なものを
あちらにも行けず こちらにも戻れず
口ずさむあの歌に あの風を悼み
繋いだ弦を断ち切れず
結んだままに 足取りは
跡を引いて重いままに
空を裂ければ楽なものを...徒花のワルツ
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誰そ彼に声かけて
振り向かない背の意味を知る
染まる旗 揺れる香り
誠の意味もわからない
打ち捨てられた日々
赤く 紅く 燃えてゆく
陽炎の奥 君が笑うよ
折れた刃は鋭く光り
尚突き刺さる鈍い色
指きりしましょう 切れぬよに...ゆびきり
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水面を揺らした小石は
音も無く広がりざわめく
落ちた杯 滴る赤の
味に取り憑く狂気の沙汰よ
桜の紅が血肉なら
この身は最早闇となる
唸り猛るがいい
その命消す覚悟があるのなら
立ち上がれ今こそ
いざ聞かん鬨の声を...鬨ノ声(曲募集中!)
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声が聞こえたんだ
君が僕を呼ぶ声が
空は蒼 君は華
芳しく匂い立つ一輪の花だ
一度だけ見たその肌が
今もこの身を焦がすから
もっと呼んで 君の声で
飾らない作らないありのままの君で
何も心配しなくて良いから
君を攫えるように...かなし
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何時の頃かは忘れたが
広い荒れ野に一人きり
死んだ空を見上げたとさ
とおりゃんせ と呼ぶ声に
今も私は駆り立てられて
行きはよいよい 帰りはこわい
彼岸の色に世界は染まる
あっちへ行っては華咲かせ
こっちへ行っては華咲かせ
いつの間にか一人消え...とおりゃんせ
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夢中で駆けた幼き子
追いつけないよ 追いつきたいよ
いつもあの背を追っていた
夢中で駆けた幼き子
追い越せないよ 追い越したいよ
いつかその日を夢見てた
手の鳴る方へ 闇ある方へ
深く緩く 呑みこまれて
伸ばしたこの手を掴んでくれた
あの人はもう闇の奥...おにごと