あきさくらの投稿作品一覧
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沈黙する夜の空から
生まれた恒星たちは
光る術を持たない僕らを
騒がしく照らしている
独りが怖いというなら
僕は星をかき集め
君に続く橋を作る
それで満足かい?
あの日縋ったのは
藁のような希望で...開拓者
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のれんくぐる瞬間
ふわり漂うスープ
早とちりなよだれが
あふれてはしたないわ
豚骨さんごめんなさい
私は彼一筋なの
大盛コーンが眩しい
味噌こそマイ・ソウルフード
だって好きなんだもの
1日も欠かせない...魅惑のみそらぁめん
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ブラインドの隙間すり抜け
零れる月の明かり
薄いキンモクセイの香り
ふわり頬をなでていく
ほんのちょっとしたことで
あなたと喧嘩した
魔法が解けてくように
恋心はほどけて
午前零時の白い部屋
ガラスの靴は持ってない...午前零時のシンデレラ
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静かな空想の世界に
優しくとらわれている
あの時感じた痛みだって
夢の中なら感じない
甘く柔らかな棘の中
落ちていく 落ちていく
誰かと過ごした思い出は
もう遠い彼方に
このままずっと連れて行ってよ
底なしの愛しい闇へ...茨姫
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サングラスを越した空は
甘く重たげなチョコレート
不意にあなたを思い出して
声にならない息は白く
銀色の秒針が
優しくゆっくりと
私を置き去って
Browny 恋の味は
いつだってほろ苦い
Browny 想う度に...Browny
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水面にちらりちらり
映っては消えてった
花火は空の上で
潔く散っていく
味気ない林檎飴
一口かじっては
無理やり飲み込んだ
祭囃子響く中
あの夜に見た景色を
追いかけてばかりいます...夏祭り
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頼りない糸の先には
大人びた声の私
ハロー、ハロー、ハロー
聞こえていますか?
好きな人はいますか
泣き虫のままですか
笑っていますか
ピンと張らなきゃ聞こえない
届けることも叶わない
大人になったあなたへ...糸電話
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暗い暗い夜の中で
押しころすように息をした
あなたは海の向こう側
空だけ繋がる向こう側
まわる 星の真ん中で
遠い空に手を伸ばす
きらり 走る一筋の
軌跡まだ消えないで
Twinkle twinkle,little star.
知らんぷりなんて止めて...Twinkle twinkle,little star.
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逃げ場のない雨の針に
否応無しに濡らされて
傘も持たず佇んでは
抗うことも諦めた
垂れ流した滴が伝う
その度に焼け付く肌
青く美しい紙でさえ
赤く染め上げるだろう
もしも私の涙が
心だって溶かせたなら...涙とリトマス試験紙
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スキを裏返したら
なるのはキライじゃなくて
キスになるのさ
知っていたかい?
あまのじゃくな君が
キライって言うのは
とんでも間違いなのだ
正解を教えてあげる
スキスキスキス!
上手く言えないならば...スキスキス!
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例えば何もかもを
吸い尽くす掃除機が
涙を流す瞳
消してくれるとしても
光の射す方へと
歩いていきたいんだ
見つめていたいんだよ
そっと手を繋いでは
ねえ この声が今
君の名前を表す波になって...夜の唄
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厚いアルバムのページ
全部がもう埋まったよ
新しいのがいるね
今度はいつ埋まるかな
その瞳が映す
景色は何色なのか
そっと耳寄せるから
ねえ、教えてほしい
君が見ていく世界は
優しくないかもしれない...Dear my little
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現実の壁が現れた
どうも壊せそうにない
君は器用に回避した
僕はひたすら殴ってた
この声が届かなくなる
その前にどうかどうか
1行だって構わないから
僕のうたを、
独りきりで生きてんだって
信じてた夏の夜に...あまのじゃく
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受信箱に増えるメールは
いつも優しい言葉だから
"疲れた…"って本音
尻尾を掴めないままで
木枯らし 紅葉が揺れた
道行くカップル見かけて
ポケット 隠した右手が
温もり欲しがってる
"会いたいや嫌嫌!"なんて
叫んでみたって どうせ...進化論
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今日という日はどうやら
ごまかしが効かないようで
見送らなくちゃいけない
旅立つ後ろ姿を
友達以上の視線交わし
恋人未満の話をする
もどかしい距離感に
終わりが顔を出した
桜満開には
まだ早いある日の...失恋記念日
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(ラララ…)
家を抜け出して
(ラララ…)
出かけよう
(repeat)
ふわふわふわり
くらくら、くら
瞬く星たちの下
ふわふわふわり
くらくら、くら...恋愛観測
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応答はなくていいよ
その声は聞こえないんだ
独りきりにしてごめん
まだ大分待たせるみたい
写真立てにしまい込んだ
二人でいた頃のように
どうかどうか また会う時も
私に甘い君で居てね
名前を呼ぶ声と
君の好きなコスモスを...恋の歌
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恋という感情は
イルミネーションの間から
聞こえてくる歌のように
素敵だと信じていた
深く深く 想いながら
強く弱く 惹かれあって
切ないほど胸を焦がした
クリスマスイブに
手を繋いでいたいよ
それすら叶わないね...クリスマスイブ
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流れる木の葉のように
くるりくるり まわり
差し伸べたてのひらで
ふわりふわり つつむ
真白の霜に覆われて
凍る 小さな花は
誰にも知られぬままに
そっと枯れてゆく
時の海に溺れながら
優しき想い出を巡る...花
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戻せない時の中で
出会った 恋は甘く
足掻けば足掻くほどに
So,ハマっていくの
見上げた空 闇深く
浮かび上がる星は無数に
まるでプラネタリウム
幼い2人の楽園
self love,君限定
お気に召すまま Ah,...self planetarium
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心の奥が痛いときは
お気に入りの靴を履いて
夜間歩行に行くのです
君の手を取って行くのです
飛ばした小さな祈りを
あの星のどれかがきっと
叶えてくれる気がしてた
いったい君との距離が
5cmなのか100kmなのか
暗闇じゃわからない...夜間歩行
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夢を見た
空がとても青くて
隣にあなたがいた
なつかしい空でした
季節が巡る度に
何度も置きざられた
積もっていく寂しさ
消すことも諦めて
息を止めてみても
数分と保たぬ時の...名残雪