タグ「KAITO」のついた投稿作品一覧(11)
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遠いところだ
遠いところだ
ぼくは夢をみてもいる
揚羽硝子の陽を浴びた
凸レンズで瞬いた
記録さえも愛らしい
がらり回ったレコォドの
見返り笑う中のひと
遠いところだ
遠いところだ...キネマグラフ
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一閃に塗り込めたくて
アクリルの絵の具を買った
白く、太く、温度が散った
夏が押した背中が乾く
誰にも見せないように
花をむしり 茎を食んだ
もみくちゃれてるヒマワリが
夏の暑さに眩んでた
多重背反 韻律と
腹を下す 音が混じる...八月のレミラ
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金がなくってサ
風呂に行ったんだ
金曜1時の
日付を置いて
おしどりの錠前
押し込んだアルミ板
番頭のババアが
気にならなくなるくらい
湯上がりに薔薇色
蓮池に広がる...二丁目3番地アパート裏にて、とある苦学生の洗身
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C
川の瀬に凍みる足が
光る筋に晒されて
連れや、連れ行け天の橋
糸が垂れるその先へ
A
怒れる辰の涙を拭う
お役目いただく十の夜
願い結われた五色の紐
八重二重、襲ね鎖...糸滝抄
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手を叩け、輪を作れ
火を囲んで酒を酌め
じぃじとばぁばに寄ってみな
道の歌が始まるよ
目があるから光があって
耳があるから声がある
口があるから祈りが生まれ
鼻ある所ににおいがあった
土を踏め、列をなせ
木々を建てて石を組め...賛美歌(仮)
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真夜中の終わりに 女の子を拾った
真夏の夜の夢より 一等素敵な夜のこと
あんまりかわいいものだから ダァリンは連れていったのね
お砂糖と蜂蜜 オレンジピールを買って帰った
真夜中の終わりに 女の子を拾った
真夏の名残を惜しむ 一等星が流れた
あんまりかなしいものだから ダァリンはさび...カリヨン
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はつはなの君
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ピーピピッ、カチッ、
「何かを惜しむ人間ほど、ひどく饒舌だ」
…ヴーーン
そう説かれたのはいつだったか。
ピー、ガッチャン
無口を気取る僕とお喋りなあいつに共通点があるとすれば、そうだな、
…プッ、プッ、プッ、
「寂しかった」だけなのかもしれない。
ピッ、ガーーーー
【recollect...recollection 1
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難解不快 真ん中ね
どうするかい 真ん前ね
めんどくさい 急(せ)いてるの?
「曖昧ね」 エリマキトカゲ
MK5にエンディング
名前間違いパンチング
指切りげんまんお約束
マジでキられた五時間後
「あ―…サムイな」 悪い男は要らないか?
「あ―…タルイな」 くだらない...エリマキトカゲ
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言いたくないって 口下手だって
無愛想に 語った キミの目に
知ってるからって 解ってるって
思うぼくも 無口かな?
話したい、って 噛んだくちびる
触れたい、って 握った手のひら
目線の先にぼくがいるって
自惚れてもいいのかな?
ねぇ、キミがどれだけかわいいかって
叫びたいほど可愛いんだけど...ロバにピアス
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ゴウン、ゴウ。耳の中で
低く空は唸って
つまみ出した声で
夕鳥は今日も啼く
果てしない物語だって
ページは終わるもんだ
今日明日、あさってだって
目を閉じない日は無いよ
君がおとなになる朝に
僕は眠ってしまうだろう...bye-bye,Peter