タグ「KAITO」のついた投稿作品一覧(21)
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土砂降りの通り雨
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その日は あの日の様に
土砂降りで 雨宿りしていた
その時に バス停の
同じ屋根の下 あの子と二人
ベンチに腰掛けて 文庫本を読んでる
黒い箱のタバコをくわえた あの子の横顔
真剣な 眼鏡越しのまなざしが
恋しくて
タバコを灰皿に擦り 文庫本をたたむ
何気ないその仕草に 心が揺れる...土砂降りの通り雨
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碧い、華。
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眸の奥の光は、まるで檸檬曹達水の瓶の中にある
硝子の珠の様なモノ。
――不思議、で、溢れた光。
深い杜の中、冷たい空から差し込んだ陽射し
暖かな陽溜まりの様な彼女 不思議な存在。
銀縁眼鏡の鏡面の向こうでは
何が見えてる?
「私の中には華が咲いてるの。風がそよぐと音楽を流すの」
彼女が付けた名前――...碧い、華。
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【KAITO、巡音ルカ】 秋に咲く景色
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柔らかな光 山吹の日差し
仄に染まる朱 透き通る菫空
静に咲く花は 心細そうで
最後のひとしずく 儚く強く
今、さかり、過ぎて 終わりへと向かう
まだ終わりじゃない まだ一人じゃない
いや、でも寂しい 少しずつ消えてく
陽の欠片が沈んでく
薄闇の中で 聞こえる鴉の声
鈍色の雲が 伸びてゆく...秋に咲く景色
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ホリー・ガーデン
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手を繋いで歩いて行く二人の影 遠く、伸びて――
記憶の中、写真の中 彼女は老いることはなく
微笑いながら優しい眼差しを私に向けて佇む
白い吐息弾ませてはしゃぐ私と彼女
きらきらと舞い降りる輝き――
「雪だぁ」
「そうね」
手を繋いで歩いて行く二人の影 遠く伸びて
柊並木――聖なる園 倖せそうに微笑い...ホリー・ガーデン
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耶蘇基督
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月さえ無い夜空 風さえ無い平原
孤独に怯え 眠りに就けず
――苛立ちが昂まる
十字架に磔られた血塗れの
悪魔と謂われた神
そう深く突き刺してよ
僕が赦せないなら
錆槍の穂先を肋の奥に
冷たい風が夜を包み込む
――懐かしい感覚...耶蘇基督
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夕やけ、小やけ。
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秋風が吹いて 芒を鳴らして
飛ぶ秋茜 橙の空
冒険がえり 叢かき分け
帰路へと向かう僕とキミ
微風が吹いて 稲穂を鳴らして
鳴く蟋蟀 沈む太陽
薄暗い空間 転んだキミに
「大丈夫?」 手を差し出して
大きな瞳 にっこり微笑って
差し出した手を強く握った...夕やけ、小やけ。
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春になって櫻が咲いて キミは俯いて
微かに震えてる指先で 鍵盤をなぞる
キミの褪めた でも何処かが暖かい其の眼差
――包み込むコトの出来ない心
其の横顔は凍り付いた儘 譜面見つめてる
茫漠とした虚ろな眸は 何も映さない
微風に流れて 此の部屋まで紛れ込んだ花弁
其の彩の様に 淡く切ない想い
キミ...春、さくら、サナトリウム。
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春、さくら、サナトリウム。
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宙と風は、希望を抱きながら
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【初音ミク、KAITO】 花札舞歌(Off Vocal) ※リテイク前ver
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【初音ミク、KAITO】 花札舞歌
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もし 挫けず立ち向かう勇気があるのならば
私達も 声の限り歌い続ける――
選ばれし英雄達よ 戦いは既に始まっている
己が持つ力と技と信じる勇気こそが武器だ
汝は誰が為に戦う? 何故に此の道を選んだ?
答えを示せるは己のみ
さあ、征くがいい
高まるモチベーション 抑え利かずグングン上昇
――「...胴上げ待ったなし!
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【MEIKO、KAITO】 胴上げ待ったなし!
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一人きり部屋の中 膨らんでゆくキミへの想い
夜露のように光を浴びて
どうしてだろう、やけに雨が冷たく感じる
あの日の雨のように……
真夜中、窓辺に腰掛け 外を眺めるけど
変わらない街の日常 雨の世界
雨の中 家を飛び出し、苛立ちを抑える
体を冷やしてゆく雨の雫
走り続ける 朝が来るまで 風は吹く 雨...都会の雨
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都会の雨