勢いよく朝食の
トーストにかぶりつくあなた
おいしそうに食べる
あなたを見てると
私も自然と笑顔がこぼれる
“もーゆっくり食べなよー”

狭い部屋に響く
私とあなたの笑い声


テレビからは
明るいニュースなんて
出てこないのに
あなたと一緒だと
すごく明るくなれる

今朝のニュースも　悪いニュース
また“テロ”があったらしい
“物騒なことばっかりだね”
ホントに物騒
次は私たちのトコで
おこるのでは　いつも
私は心配してるの

でもきっと大丈夫
あなたと一緒なら

私の思い込みだと思うケド

それでも　思う
それでも　信じたい
あなたと一緒なら
何が敵でも大丈夫
勝てる気がするヨ

朝の日差しが差し込む部屋
いつものようにあなたは
トーストにかぶりつく



いつものように笑う
いつもと全く変わらない朝

笑顔であなたを仕事に送り出した


太陽が真上に昇る頃
一本の電話がなりました
その電話が告げたのは
ショウゲキの出来事

あなたが働くあの場所で
今度はテロがあった


真っ白になる私の頭の中

ウソだ　ウソよ
きっと夢なのよ


気づくと私は
裸足のままで家をとび出した

何が何だかわからない
でも私は走り続ける

あなたが生きているコトを願って




立ち込める炎
崩壊していくビル

この世のモノとは思えナイ

人の波を書き分け
私はただ前に進み続ける

あなたを探しだすタメに

立入禁止のテープがたちはだかる
でもそんなの関係ナイ

誰も私を止めないで??
私をいかせて?
あの人を探さなきゃ
見つけなきゃ







(音を立てて崩壊するビル)







私がみたのは
無残な光景
“ゼツボウ”という名の悪魔に押し潰されそう


まさかあなたはあの中にはいないヨネ??


ダレカウソダトイッテ??








いまあなたはドコにいますか?

崩れ落ちたビルからあなたは
見つからなかった

あなたはきっとどこかで生きてるよネ?

だから　私は待つよ
あなたが帰ってくる
その日まで

ずっと待つよ
「おかえり」
って言える日まで