今年もパッと過ぎてく
思いなんて伝えられず
ただ眺めた空の青は
去年と代わり映えしないのに

もう会えなくなるのかな
最後の季節が過ぎてく
どうか終わらないでくれ
散りゆく季節をコトハにのせて

移り変わる季節の色
これまでの君との思い出

届かない願いも言うよ
輝き消える花火のよに
また今年の夏も終わる
次の季節に君はいない
どれだけ涙を流しても
無情にも時は流れて
「またね」とあとどれくらい
君と声交わせるのかな

最期の時が近づく
思いなんて伝えられず
覚悟してたはずなのに涙が不意にまた流れる

移り変わる世界だけど
私を覚えててくれるかな
だけど今は少しだけ
最期忘れて君と夏だけ

君と見た窓辺花火の
時間が終わらなきゃいいのに

叶わない願いも言うよ
儚く消える体温のよに
もう今年の夏も終わる
次の季節に私はいない

秒針がまた刻む 白い部屋薄れる鼓動
私の手を握っていて最期まで一緒にいて
僕はグッと涙堪え精一杯笑ってみる
君は涙流しながら掠れる声で「ありがとう」

届かない願いもあるよ
最期にアネモネが咲く
君との想い出胸に
次の季節へ進んでゆく

届かない思いも言うよ
散ってしまった夏をまた
何度も思い出すだろう
僕と君とのハカナツキセツ