ジャケット

白紙のノートに詰め込んだ雨の色は
褪せる紙に連れられて
遡れない子供の奥に帰る
僕の嘔吐に根を伸ばす声の色は
笑う幸せと引き換えて
吹き出す指先で測って無駄にした

何人目の夜だって
僕と同じ誰かが
そうなんて思えないまま
僕たちはありふれていった

痛いなら
泣いて 泣いて 音にして出して
振り返るように笑って誤魔化さないでよ
稚さのせいにして閉じてしまった思い出
重い愛も忘れないで
破いたページもずっと続いているんだ
ひび割れた心は君だけの物だ

フィクションの音に取り込んだ僕を写真
切り取り線に彩られて
泣き出す直前に止まって綺麗になる

うまく眠れないこと
生き方が分からないこと
やたら広くなった夜に
一人になんてなれないまま

砕いて抱いた物を吐き出して
繰り返す度に笑って迎えられたって
抑え聞かせても湧いて変わんないまんま
どうやって向かい合えば聴こえますか
匿名の啓示には何も変えさせないから
君らしく模倣を描いていくんだ

うまく眠れないこと
生き方が分からないこと
やたら広くなった夜に
僕たちはありふれていった
続くまま書かせてよ
滲むまま降らせてよ
色うまま咲かせてよ
僕は聴こえるから

痛いなら
泣いて 泣いて 音にして出して
振り返るように笑って誤魔化さないでよ
稚さのせいにして閉じてしまった思い出
重い愛も離さないで
破いたページもずっと続いているんだ
ひび割れた文字列は僕らの物だ

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ありふれた夜

閲覧数:206

投稿日:2019/08/09 18:22:29

長さ:03:32

ファイルサイズ:4.9MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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