独り、窓を明けた教室から
耳に響くチャイム 楽器の音
いつも君が呼んだ僕の名前
聞こえた気がしたのは、なぜだろう

そっと瞳閉じて
辿った記憶の中で笑う君が 隣にいた

机の中には入りきらない
切なさを空へと放つけど
溢れ出す僕の涙は
ずっと頬を濡らしたままで
小さな胸の中に残るのは
寂しさや切なさではなくて
たくさんの思い出たちが
僕の背中を押してくれる


通い慣れた道を歩く時も
飽きるほどに語り合った時も
信じきれず距離を置いた時も
君とふたり、月日重ねてきた

着くずした制服
ノートの落書き
黒板に描(えが)いた夢のカケラ

出会いと別れを繰り返す度
僕らは大人へ近づいてく
立ち止まる事は出来ない
過ぎていく日々が道になる
大きな夢を抱(いだ)いた明日(あした)が
どんな未来になったとしても
サヨナラは今は言わない
また出会える事を信じて



季節は何度でも途切れる事なく
始まりを迎えて旅立ちへと

吹き抜ける風が桜を乗せて
青空の向こう側へ消えた
僕も行こう 涙を拭いて
新しい一歩をここから
それぞれの道は分かれていても
必ずどこかで交わるだろう
旅立ちに地図はいらない
行(ゆ)く先は風が知っている

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

【採用作品】旅立ちの風

卒業をテーマに作詞しました。

別れは悲しいけれど悲しみだけではない。
重ねてきた月日が未来に繋がる明日を作る。
また出会える事を信じて、今はサヨナラは言わない。

そんな気持ちを込めてみました。

遼佑様の素敵な曲に応募させて頂きました。
https://piapro.jp/t/NU3d
→採用して頂きました。ありがとうございます。

3/7 一部歌詞修正

閲覧数:401

投稿日:2020/03/07 17:33:17

文字数:513文字

カテゴリ:歌詞

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