あなたが残した 書きかけの
小説だけが 置手紙
待ち合わせの 別荘抜け出し
手を取り旅立つ
ふたりを見守る 鳥たちが
教える「急げ 霧が出る」
どちらまでと 問う人いても
言葉を濁して 走るの
一度きりの人生なら
選ぶのはあなたと
祝福されなくてもいい
後悔なんてない
峠の向こうは ふたりの世界
一緒に越えましょか
優しい 私の許婚
あの人に罪は ないけれど
燃えるような こんな想いは
感じたことなど なかった
一度きりの人生なら
あなたとふたりなら
何を言われてもいい もう
後悔なんてない
隧道（トンネル）遠くに 光が見える
一緒に抜けましょか
あなたも知っているはず この
許されぬ旅路は
それほど長く続くこと
ないってこと本当は
あなたと行ければ 地獄も嬉し
一緒に堕ちましょか
一緒に死にましょか
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