群像 offvocal

『群像』

ずっと消し去ってた想いは
冷めてくれない熱に当てられて
居場所を失った
ぶっ飛ばしていたって理想は
決して逃げないように仕舞われて
心を巣食っていた

語るに落ちたその詩で
「泣いていた」なんて今 意味がないの

響かせたい
魅せたい
消えない何かを想い募って憧れて
何もかもを掴めなくても
その手は象った
明けない夜を叫び尽くして
涸れ切った声で明日を唄え
刻み付いた傷だけが私を描くから

有象無象にイラって
同じ高さから見下しても
抜け出せはしないって
今や私も同じ群像
生きているだけでコスパだのなんだのチラついては
その場で足踏むことばかり意地になって生きてる

たった一つ限りの愛に絆されて
咲いていた最低な私に酔う

響かせたい
魅せたい
消えない何かを想い募って憧れて
何もかもを掴めなくても
その手は象った
明けない夜を叫び尽くして
涸れ切った声で明日を唄え
刻み付いた傷だけが活きているなら

飛び出したい
触れたい
見えない誰かに恋綴って嗤われて
何もかもを壊したいから
その手は抗った
醒めない夜を明かし尽くして
断ち切った今迄を曝せ
繰り返した日々だけが私を語るから

しがみついて生きたのは明日を見たいから