しゃららららんら しゃららんら
しゃららららんら しゃららんら

遠く遠く 響いた声は
遠く遠く こだまする

おいでませ 此方(こなた)は言の葉峠
君の迷いを 掃(はら)いましょう
胸をすく 明(さや)けし風の舞い
淀んだ心を 晒させて

しゃららららんら しゃららんら
しゃららららんら しゃららんら

玉垣 向こうに 牡丹雪 
竹箒 飛び石 爪馳せる

おいでませ 此方は言の葉峠
さえずり忘れた 君の歌
籠に込めて 閂掛けても
先から零れて 積もりゆく

しゃららららんら しゃららんら
しゃららららんら しゃららんら

明けの空 山際 紫煙くゆ
言の葉がひらひら またひとつ

おいでませ 此方(こなた)は言の葉峠
君の迷いを 掃(はら)いましょう
胸をすく 明(さや)けし風の舞い
澄んだ心を 靡かせて

しゃららららんら しゃららんら
しゃららららんら しゃららんら

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言の葉峠

想いの葉が、絶えずはらはらと舞い落ちる山がありました。

はらはら。ちらちら。

その峠にある小さな小さな神社に住む巫女ミクは、言の葉を竹箒で掃いて山に返すことを担っていました。

ちらちら。はらはら。

喜び、悲しみ、痛み、慈しみ、ありとあらゆる言の葉が降るので、休む暇がありません。

それでもミクはこの仕事が大好きです。

好き、嫌い、さよなら、はらはらと舞い散る色とりどりの言の葉に耳を澄ませながら、今日もミクは葉を集めて山に返します。

閲覧数:415

投稿日:2015/06/10 14:52:19

文字数:390文字

カテゴリ:歌詞

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