君が触れたものぜんぶ輝いて見えた僕の目を笑うかい
君が想うものぜんぶ煌めいて見える僕の心を笑うかい
君が愛するものぜんぶ愛おしく思う僕の愛を笑うかい

笑うかい 笑うかい?
笑ってくれたら それでいいよ 僕は

むせ返る静寂も茹だるほどの淋しさも
透明な装いに春はいつか身を窶して
甘やかな爪先が夜のどこにも溶けてゆかないよう
僕は、目を瞑った

僕の目は鏡 君の眼は硝子
同じようでいて何も映らないと
胸の一番奥の柔らかな場所で君は眠ってる

微動だにしない静けさがいつか君を迎えに来るから
僕は胸の内側で眠る君の手をそっと離すんだよ
夏は何もかもが大きすぎて
僕の手はあまりにも小さくて
空と海とが破けて血が流れた空に
君の名を叫ぶんだ

右胸に空いた空白に鴉の鳴き声が響いたよ
僕が夜に浸る頃に君はましろの朝を歌うの
黄昏に埋めた骨がいつか桜を咲かせたりしないかな
夜明けに引き裂いた傷口が夕焼けに混ざったりしないかな
それを君が見上げたりしないかな

世界の名をした君がいるかな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

孤り言

答えなんていらないんだよ。

閲覧数:2,296

投稿日:2021/06/06 17:59:50

文字数:443文字

カテゴリ:歌詞

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