「そなたの舞いが見たい」と
私を見る赤い鬼の目は
まるで彼岸の花のように
末路を見て笑う


鬼を滅ぼすためだけに生まれたこの命
それが生きる証ならば


この身を削りて椿のように落ちましょう
この舞い踊りてうたかたのように消えましょう
私の覚悟はあなたの体温(ねつ)にもろくなる
それでも、あなたを・・・


忌むべき鬼に恋をした
残酷な愛の花が咲く
内に秘める思いを
勿忘草にのせて
今日も魂を削り
あなたのいる世界へ


黒き禍(まが)の血清めて 悪(あ)しきを沈めよ
我が舞いのもとに 血に染まる身を
滅ぼさん
尊勝陀羅尼(そんしょうだらに)の理(ことわり)を示せ
怛闥多部多?胝鉢?輸堤(タタタボタクチハリシュティ)
眦薩普?勃地輸堤(ビソホタボチシュティ)
社耶社耶(シャヤシャヤ)
眦社耶眦社耶(ビシャヤビシャヤ)
薩末?薩末?(サンマラサンマラ)
娑婆訶(ソワカ)



最後に残った愛しい鬼を目の前に
涙絶えずこぼれ落ちる


あなたが消えればこの身を裂くより辛いでしょう
私が消えれば都はたちまち闇の中
「いずれも選べぬそなたは優しい娘だ」と
あなたは笑った


「何も恐れることは無い
俺にその舞いを見せておくれ
いずれ朽ちるならいっそ
そなたの手で終わらせて」


忌むべき鬼に恋をした
残酷な哀の花が散る
手向けた彼岸花を
輪廻に捧げながら

またあなたに逢う日を
楽しみに舞いましょう。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

紅演舞

鬼を退治できる舞いを持つ少女が鬼に恋をした。
最後の一節は彼岸花の花言葉です。
コラボ作品

閲覧数:330

投稿日:2014/01/30 22:41:02

文字数:617文字

カテゴリ:歌詞

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