プシケアンセム_Inst

かなと

"アレでいい"とか
"コレでどう"とか
笑っちゃうくらい"ワタシ"なの
"それじゃダメでしょう"
"らしくいなさい"
何が在れば私なの？

"前へ倣え"
"右向け右"
スタッカートにくだ巻いて

声にならない
上澄みだけ
擦（なぞ）ってるの

"拝啓..."
"どうか..."
"また、願わくば..."
宛名もない手紙だけ

誰かが言った
その文字通り
"おたより"なんて可笑しいわ

"前へ倣え"
"右向け右"
スタッカートを囀り

伸ばした爪に
触れる背中は
懐かしくて

"もうかれこれ"
"それからつまり..."
あれからどれだけ歩いたの？
"それで？どうする？"
"なにをしたい？"
ありきたりの行き止まり

"前へ倣おう"
すればするほど
スタンダードが尻尾巻く

"右向け右"
"右向け右"
同じ景色ね

結局"ナニモノ"に成れず息してる
今日も　明日も　その次も　
それでいいなら
「あぁ、そうか」
尾を飲むヘビみたいな環になって
私、「私に倣って伸ばした腕」を見てるの

"前へ倣え"
"右向け右"
スタッカートが揺れる

"右向け右"
"そこで止まれ"
世界は逆さま

「アレがいい」とか
「コレはいい」とか
笑っちゃうくらい「私」なの
スタッカートも
悪くないのね
「教えてあげる」