仮題:夜桜

A1
君が悲しみから  何があろうとも
此処(ここ)に帰るものと 願い待ちわびる

B1
いつの日か君を  恋いしかるわたくしは
そば居れずうちに 君からも去(い)ぬめり

C1
夜桜(よざくら)ヒラヒラと
舞い散る中で逢うこともがな
いと惜しからざりし
この命さえ 君がため
身を尽くし恋ひ渡るべき


A2
人を忘れやする 辛き浮き世にも
君を一度たりと 忘れやはしない

B2
いつまでも君を  この場所で待ち続け
わたくしはここに ただ匂ひぬるかな

C2
夜桜ヒラヒラと
舞い散る中で逢うこともがな
いと惜しからざりし
この命さえ 君がため
身を尽くし恋ひ渡るべき


D1
涙零(こぼ)れ落ち人知れず 想い染めしかと嘆けども
夜に光る桜が君を  思わする

S1
夜桜咲き乱れ  花さそふ月のしたに
降りゆく物は桜の 雪ならで我が身よ

辛さの中にさえ    思い出あれば逢わずと
想い変わりゆくことは 有り得ないはずでも
憂(う)きに堪(た)へぬ涙

<現代仮名遣い>

A1
あなたが悲しみ(戦)から何があろうとも
ここに帰って来るのだと祈り待ち続けます。

B1
いつの日か、わたしはあなたを恋しく思っていても
そばに居れないうちにあなたの中から虚しく消えてしまいます。

C1
夜の桜がひらひらと舞う中であなたに会いたい。そのためなら命さえ惜しくはありません。
あなたのために生涯を尽くして、恋し続けることになるのでしょうか。

A2
人の事を忘れていってしまう辛い世の中ですが、
あなたの事は決して忘れることはありません。

B2
いつまでも私はこの場所であなたを待ち続けながら美しく咲き誇っています。

C2 C1に同じ

D1
涙をこぼしながら誰にも知られないように、ひそかに心のうちで思い始めたのにと悲しんでも
夜に光り輝く桜があなたを思い出させるのでしょう。

S1
桜の花びら舞って真っ白に降りゆくものは、桜の花吹雪ではなくて私自身でした。
辛い日々の中でもあなたとの思い出さえあれば、会わなくてもこの思いは変わるはずがないのに
辛さで耐えきれないのは落ちてくる涙なのです。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

応募用 仮題:夜桜

久しぶりに曲を聴いて震えました・・・
shalo様の http://piapro.jp/t/YZki に応募させて頂きました!

語呂・字数・母音等、歌いやすいように揃えました。
楽曲を流しながら聴いて頂けたら幸いです。
字数・言い回し変更などあれば、至急訂正させて頂きます。

分かりやすいように現代語訳も書かせて頂きました。
イメージは戦に行ってしまった人を待ちわびる女の人の話で、
待ち続けるうちに自分もボロボロになっていってしまう悲しい話です。
現代語でいくか古語でいくか迷いましたが、曲の素晴らしい雰囲気を重視しました。
訳の方で書け!と言って頂ければ、またそちらで書きだします。
なんだか男視点の歌詞も書きたくなってきました^^

閲覧数:150

投稿日:2012/03/19 14:53:39

文字数:911文字

カテゴリ:歌詞

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