息を切らして君を追いかける夢を見た
目覚めればひとり 冷たい冬の朝
広い部屋へ引っ越す計画も水の泡
君は僕抜きで答えを出した

あなたのため息もう聞きたくない、と
初めて君が泣いた
ひとつのベッドで寝ているのに
僕らの心は離れ離れ

ただ一言で 簡単すぎる言葉で
きっとやり直せたはず
僕が僕の愚かさ認め 素直になれたら
まだ間に合ったはず

ただ一言が あんな簡単な言葉が
僕はなぜ言えなかったんだろう
「ごめんね 僕が悪かったよ」
それだけだった 足りなかったのは

温もりを知ってしまったら
その温もり無くしてしまったら
いつだって真冬の只中
僕は雪山に置き去りの子狐さ

蜜月の終わりは驚くほどあっさりだ

君は僕の細胞だった 失って分かった
いなくなったらもう発熱しない
悔やんで 自分責めて 少しずつ理解した
覆水は盆に返らない

あれから長い時間が過ぎて
いつしか傷も癒えて ふと穏やかに
振り返れている自分に気付いて
僕はもう一度 君を失った

あの瞬間に戻れたら 土下座してでも
引き止めて 許しを請うだろう
けどできなかった あの日の僕には
自分の幼稚さが受け入れられなくて

ただ一言が あんな簡単な言葉が
僕はなぜ言えなかったんだろう
「ごめんね 僕が悪かったよ」
それだけだった 足りなかったのは
それだけだった

それだけだった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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イージー・アポロジー(歌詞)

閲覧数:278

投稿日:2020/06/10 23:19:27

文字数:578文字

カテゴリ:歌詞

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