貴方との想い出は一度も消したことがない
古いアルバムの頁捲れば
そこかしこに貴方が笑っている

触れれば幸せだと笑い
抱きしめた温度を守りたいと思う

息をするのも忘れて庭に咲いたあの白い花を
貴方はいつも見つめていたね
ほら気づけばもう

背が伸びたね
頭を撫でれば子供扱いしないでよって
顔をする貴方が愛しくて仕方がないのよ

あのね
話をする貴方の笑顔が誰よりも何よりも大切でこの手でできることなら
なんだってしてあげたい
あのね
明日も笑ってそう言って私の服の裾を掴んで
そんな貴方を抱き締められる私が生きていてほしい

未来のことはきっと神様にも分かんなくて
だったら私が決めればいいんじゃない
笑って頷く貴方がとても好きでした

触れられれば幸せだと思い
掴まれた裾に愛しさが降り積もっていた

あのね
一歩ずつ前に歩き出そうとするその小さな
歩幅に転ばないようにと手を差し出す
私に怒った顔をする貴方が愛しかった
夢のような毎日を私にくれた貴方は宝物

大人になって
独りになってしまわないように
ねぇ？今から私の言うことはちゃんと聞いてね

泣かないで大丈夫
貴方が優しければきっとその優しさは
貴方に帰ってくるから

あのね
話をする貴方の笑顔が誰よりも何よりも大切でこの手でできることなら
なんだってしてあげたい
あのね
明日も笑ってそう言って私の服の裾を掴んで
そんな貴方を抱き締められる私が生きていなくても
そんな貴方を抱きしめてくれる優しい人に
いつまでも愛されていますように