海を行く鳥の白い影を羨んで
小さな僕が夢を抱いたとして
そんな風にはなれないのに
諦めることさえできないまま
日が暮れるまで空を見ていた

誰かがこの背を笑う声も
善意に隠れた蔑みでも
気づかない風に装うから

どうかどうかその甘い声で
僕の心を拐ってくれないか
君とする逃避行なら
どこにだって行ける気がするよ
何も怖くなんかないさ
Brand New World


形無い物で夢を作る日々の中
何でもないと笑う君が泣いて
全て隠せるくらい僕が
強くあればなんて思うけれど
また太陽は海に消えてく

誰かがこの背を笑うように
夜明けに明日を描くように
ただただ素直に手を取れたら

どうかどうかその甘い声を
僕の言葉に預けてくれないか
君の手を引くくらいなら
僕にだってできる気がするよ
違う今を君とふたり
拓こう


僕は君に理想を抱いていた
だけどいつか気づいたんだよ
僕は君になりたいんじゃない

夏の空と海 積雲の下で
君の右の手を取って口づけを
足跡を重ねるように
君はそっと僕の後ろを行くんだ

どうかどうかその甘い声で
僕の心を拐ってくれないか
君とする逃避行なら
どこにだって行ける気がするよ
何も怖くなんかないさ
Brand New World