#8「君たちは、実に邪魔だなぁ」



「え~、僕とテト先輩とマスターの三人はテイ先輩を捜索するために、作戦会議をしています」

「ルコ?なに一人でしゃべってるの?」

「あぁ、そっか!テトにはまだ言ってなかったね~。ルコからの依頼で、ナレーさんは消去したんだ~」



「ナレーさん?」

「そうそう!ナレーションのナレーさん!」

「えええええ!!いいの!?これ、テキストだよ?」

「うん、そうだね」



「てか、すでにだれが、何言っているかわからなくなっちゃってるじゃん!」

「まるで台本ですね……」

「ははははは!いいじゃん!いいじゃん!」

「よくな~い!!!今すぐ、ナレーションさんを呼んで来なさい!!」

「もぉ…テトのケチ~」










やぁ、よかったよかった

消去された時は、どうなるかと思ったけど、なんとか戻ってこれた

全く…しるるさんも人が悪いよなぁ

冗談のつもりだったみたいだから、バックアップを取っておいてくれたみたいだけど、もしそれがなかったら、私の記憶なんかも初期化されてたんだもんなぁ…


「よし!ナレーションさんが戻ってきた!これで、まともに話しあいが出来る。」


テトが安心したように、胸をほっとなでおろす




「テイ先輩……どこにいったんでしょうね?」


ルコが窓の外を見ながら、そうつぶやいた


「さぁ?っていうか…なんか、探すのが面倒になってきたんだけど…」

「えええええええ!!ちょ、ちょっと!しるる!それはさすがに……」

「ははははww冗談だよ。冗談。」


くっ…なんなんだ、この駄目マスターは…と心の中で思ったテトだった


「え~!テト、ひどい!そんなことおもってたなんて!」

「な!ちょ、ちょっと!ナレーションさん!余計なことはいわないで!」


といわれましても…これが仕事なんですが…


「う~ん、やっぱり、邪魔だなぁ…ナレーション」


!?

ルコだけじゃなくて、テトまで!

そんなに私っていらない存在なのか……




「ナレーさん…あなたは私のテキストには必要な存在ですよ」


し、しるるさん!


「私のテキストは、ナレーさんありきじゃないと成立しないんですからね!頼りにしてますよ!」


は、はい!頑張ります!



「あ、でも、私たちと極力、普通に会話しないでほしいなぁww」


えええええ!


「いや、だって、登場人物じゃないし……確かに最初しゃべらせたのは、私だけど…最近やりすぎだよ?……ほんとに消しちゃうぞ!w」


わかりました……私はこれからフツーのナレーションに戻ります




「え?「フツーの」って何?」

ルコが一言

「しっ!静かに!」

テトが止める





テトさん、ルコさん、そして、しるるさん、いままでありがとうございました

辺りに明るい光が、ぱぁっと広がる………こともなく、何も起きない






「………ナレーションさ~ん」


テトがためしに呼んでみる


「………反応しませんね?」

「うん……」


テトとルコがお互いの顔を見合わせる


これ以降、テト達はナレーションの声が聞こえることは、なくなったという

そして、なぜか、いなくなったら、いなくなったでさみしく思うテトとルコだった





というより、テイ捜索はどうしたのだろうか……

まだまだつづく!

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

君たちは、実に…#8

ナレーさんが、大変邪魔かつ制約が面倒になってきたので…
フツーになってもらいましたwww


「ねぇねぇ…フツーって何?」

しるるはルコの問いに無言だったという………

閲覧数:116

投稿日:2012/05/13 14:41:42

文字数:1,420文字

カテゴリ:小説

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    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    ああ、ナレーさん(の人間的意識)は天に召されたのね…(涙)
    御冥福をお祈りいたしまs
    『待って待って!!殺さないで!!』
    はっ!!い…今声が…!?

    フツー?
    フツーってね。個人個人で違うからナレーさんにしかわからないんだよwww

    2012/05/13 23:21:22

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