歩く、歩く
林を歩く 谷を歩く 河原を歩く 海辺を歩く
なにもない、なにもない
僕のまわりは静寂に包まれ
孤独の中で 神を見た日よ

ああ神よ 落ちる空よ
なんで僕はこんなところで
泥にまみれて 足引きずって
霞む景色は 色鮮やかだ

歩く、歩く
朝を歩く 昼を歩く 夜を歩く 夜明けを歩く
なにもない、なにもない
響く爆音も気にすることなく
飢えた心は 満たされることなく

ああ神よ 上る野火よ
花は僕に 食べろと囁く
揺らぐ意識に 過去を重ねて
僕は天使と 定義されうる

そして僕は ソレを手に取り
ついにソレを 手放してしまった

ああ神よ 猛る神よ
犯した罪の 重さゆえか
手放したソレの 転がる様を
僕はじっと 眺めていた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • オリジナルライセンス

野火

タイトルと同名の小説をモチーフとした歌詞です。
最初は単なる詩として制作していたのですが、最終的に歌詞としても成立するような作品として完成しました。
ご覧いただければ幸いです。

閲覧数:132

投稿日:2023/09/26 11:30:49

文字数:318文字

カテゴリ:歌詞

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