イカロス

走る列車は矢の如く
残火から醒めた窓際A席
遠くへ体を飛ばしても
空の靄はずっとついてくる

呪えるほどの過去もないのに
空の靄は育ち続けた
幸も不幸もわからないよ
迷子の魂 太陽に手を

列車の外は綺麗なものさ
そんなことだってなかったように
川は流れて木々は移ろう

これだけ栄えたんだからきっと
終わり方を選んだって許されるよな
遺っているのは嘘と穴だけ
旋律はもう湧いてこない
空に慈悲を 自らの手で

生きていること確かめてきた
その先はきっとあの雲の上

全てはかけがえあるもので
肥大した靄も現象で
やっと癒えてきた傷は
傷であることに変わりはない

弄月の森が届いたって
無関心に殺されるから
私はここに完成する

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

イカロス

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投稿日:2023/10/11 04:44:01

文字数:320文字

カテゴリ:歌詞

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