土曜日の午後。「つんでれ」の売場をモモちゃんにまかせ、
テトさんとデフォ子さんは、喫茶店でルカさんと話をしていた。

「ルカちゃんの勤めてるところは、ぬいぐるみとか、あつかってるでしょ?」
「ええ、そうね」
テトさんの問いに、ルカさんはうなずく。

「あのね、いま私たちが作ってる、ミク人形の事なんだけど」
「ああ、あれ、とっても可愛いわね」
ルカさんは、ほほ笑んだ。
「いま、ソニカさんが、そのぬいぐるみを作れる会社を探しているの」

●コミカルなクロミクを作りたい...

さいきん、女の子だけでなく、男の子にも人気の「ミク人形」の商品。
その中で、とくに人気があるのが「クロミク」。
そのぬいぐるみを、ソニカさんが企画している。
彼女のゼロ・ジー文具は、雑貨や文具がメイン商品。
そこで、ぬいぐるみの専門の会社を、いろいろ当たっているという。

ルカさんがいる会社、「ハミングス」は、テディ・ベアのぬいぐるみのメーカーだ。、
ベアや動物のドールを作ったり、お店に卸したりしている。

「ふーん。でも、どんなぬいぐるみを作るの?」
ルカさんは紅茶のカップを置いて、たずねた。
「うん、コミカルで、ミクちゃんをデフォルメした感じのものなの」
デフォ子さんの答えを聞いて、ルカさんの目が、キラキラと輝きだした。

●会社に相談してみよう!

「私の会社でやってる、本格的でオーソドックスなぬいぐるみもいいけど、楽しいデザインのホビーっぽいモノって、私、大好き」
彼女は紅茶のカップを両手で包んで、言った。
テトさんは、それを聞いて
「おしゃれで落ち着いたルカちゃんにも、意外な面があるのね」
と言った。
「そういえばルカちゃんは、キャラクターの“リラッタコマ”とか、そんなグッズも好きだよね」
デフォ子さんも、うなずいた。

「じゃ、私、来週に会社の上司に話してみるね」
ルカさんは言った。
「うん、お願いするわ」

●働き者だねえ

ルカさんとデフォ子さんと別れて、雑貨店「つんでれ」に帰ってきたテトさん。、
モモちゃんと、遊びに来ているルコ坊に、先ほどの話を聞かせてあげた。

「ルカさんの会社は、クマのぬいぐるみを、あつかっているの?」
モモちゃんがたずねた。
「そうよ。ヨーロッパから、テディ・ベアを輸入したり、自分のところでも、ベアのぬいぐるみを作ったりしてるみたい」

「ふぅん、すごいね。みんな、働き者なんだね」
と、ルコちゃん。
「どうして?」
「だって、手でベアを輸入してるんでしょ」

手でベアじゃなくて、テディ・ベアね。m(_ _)m

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

玩具屋カイくんの販売日誌 (28) ルカさんで、コミカルなぬいぐるみ

ぬいぐるみにも、いろいろあるようです。

ここんとこ、オチが駄ジャレになってますね。スミマセン

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投稿日:2009/10/24 10:50:27

文字数:1,079文字

カテゴリ:小説

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