始まりもしないで
上がる舞台の幕
待ちきれずに一人
走り出すのが恋

熱に浮かされたら
手遅れのパレード
ありもしない夢に
悶えて死ぬかしら

たましいまで深く
根を伸ばしているの
風の噂くらい
簡単には折れない

怪しいほど淫ら
悲しいほど一途
触れられた頬紅
忘れがたい記憶

ただあなたのために
在り続ける日々は
咲いては散り咲くわ
涙がまだ出るから

はじまりもしないで
あがるぶたいのまく
まちきれずにひとり
はしりだすのがこい

ねつにうかされたら
ておくれのぱれえど
ありもしないゆめに
もだえてしぬかしら

たましいまでふかく
ねおのばしているの
かぜのうわさくらい
かんたんにわおれない

あやしいほどみだら
かなしいほどいちず
ふれられたほおべに
わすれがたいきおく

ただあなたのために
ありつずけるひびわ
さいてわちりさくわ
なみだがまだでるから