水辺に蓮を咲かせるには
眠れる森の妖精に
甘い白樺の雫を集めて
そっと口移しで与えます

やがてすまし顔した妖精の
小さな胸の谷間から
赤い鈴のような種を取り出して
月夜の水面に落とします

ああそうして儀式が終わる

冷たい霧が晴れるころ
自転車を走らせて見に行こう
朝早く起きるのはちょっと辛いけど
夜明け前から見守るのです

雨の日も風の日も通って
昼間は教室で居眠り
数年分の四季を重ねて友達とも離れて
孤独に耐えながら見守るのです

もうすぐあなたと出会えます
・・・

真夏の風を受けて蓮の花の
初めての挨拶がおはようって
それでも凛としてこちらを向いた笑顔だけは
いつまでもこの目に焼きついてる

朝に咲いて真昼にはしぼんで
つれない性格がもどかしいけど
三日たってさよならなんて・・・なんて儚いの
ようやく咲かせた恋花なのに

明日からあなたはメモリーの中だけ
時間を止める唯一の魔法の小箱で
あなたとならばいつでも出会えます

私の愛した微笑みに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

蓮の微笑み

曲先で蓮の花についていろいろ調べつつ
歌わせながら作ってみたら
こんなんでました

閲覧数:130

投稿日:2012/07/22 12:23:24

文字数:432文字

カテゴリ:歌詞

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