足元に落とした視線を
追い越してくほどの熱
緩やかに流れ過ぎてく 
時間は誰? どこへ行く?

子どもの声が遠のく
まばらな歩幅
懐かしい瞬間を
まだ忘れない

僕を道連れにしてよ
手放した日傘と
切り抜き集めた夏の欠片

響き渡る蝉時雨に
包み込まれ背伸びをし
翳す手に滲む陽炎
少し影が笑う

ソーダ水の中で揺れてる 
ビー玉ほど綺麗じゃない
でもそんな記憶も僕は
愛しいから仕舞い込む

線香花火みたいに
ゆっくり散らす
儚なげな瞬間は
まだ終わらない

そっと書き込む日記に
記された想い出
切り取り集めた夏の欠片

夜を照らす蛍火へと
導かれた幻想は
星の声 霞む色彩
夢を見てるようだ

水鏡に映る景色には
二度と戻れないよ だから
また夏が恋しくなる

眠ること 忘れた日は
秘密箱を開けてみる
鍵のない 未知の先で
僕を待っていてよ

響き渡る蝉時雨に
包み込まれ背伸びをし
翳す手に滲む陽炎
消えてゆくまで

立ち尽くす、夏の終わりで

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

夏の欠片

すんさんの歌詞募集に応募させていただきました
http://piapro.jp/t/7rBw
ありがとうございました

夏の終わり、響く蝉時雨。そんなお話。

閲覧数:368

投稿日:2017/08/06 00:58:14

文字数:426文字

カテゴリ:歌詞

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