どうして、行ってしまったの?
僕を置いてたった一人で。
花園に眠る君に呼びかけても、
答えてくれないんだ、もう、もう

千年前に君に恋した
蒼色の天球の下で星を見て

星はきらきら、清水に漂い
しとどに降り注ぐ流星の雨が

ねえ、忘れたりしないよね?
どんなに遠くに行っても、僕たちの重ねた刻(とき)を
月と日の下、廻(まわ)る優しい世界で最後に君に寄り添い
今はただ、お別れを


涙声(あめかぜ)が君を融かして
君もやがて黒土に還る
めぐる季節が僕を置き去りにして
色づく楽園が消えた、もう、もう

千年前に君を愛した
離れない連星(つれぼし)のように側にいると

花はひらひら、散る羽のように
僕の涙で咲いた哀しみ(アリウム)の花

ねえ、君は幸せだった?
限りある刻(とき)でも、二人で生きてきて
“僕は幸せでした、ありがとう”という言葉ももう届かずに
今はただ君に花を捧ぐ


流れる虹星を、捕まえて
最後に君に贈ろう、祈りと愛の歌
たとえこの先離れ離れでも
見えない君の星をいつだって想うから

ほら花園が、君の好きな色に染まる

千年後(あと)も君を愛してる
輪廻の果てで何に生まれても

星はきらきら、花はひらひら、
涙の泉に優しく照らすよ

ねえ、またどこかで会えるよね?
そうでなければ生きる気なんてしない
あとどれだけか、それまでに君に贈るための
もっとたくさんの花を育てるよ・・・アリウムだけじゃ物足りないからね

群青色の空に光を見た
願わくば彼方の君に安らぎがあらんことを。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Planet-allium ‐プラネットとアリウム‐

―――――千年後も君をアイして。

「リトル・プラネット」の続編になります。「リトル~」の“僕”視点で今度は「別れ」。大切な人との死別をテーマに書きました。私が書くとどうしても悲恋になっていかんですね。

タイトルは「プラネタリウム(planetarium)」を少し崩してアリウム(allium)とつなげたものです。プラネタリウムの広告見ていて思いつきました。
アリウムとは花の名前。花言葉は「悲しみ」と「くじけない心」。
大切な人を失ってもそれを乗り越えていく術を得るまでの過程を描きました。

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投稿日:2013/08/21 14:42:44

文字数:651文字

カテゴリ:歌詞

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