「あ、雨・・・」
上から水が落ちてきた。
街は、雨が降る予測などできないので急に雨が降ってきても大して驚かない。
予測ができない理由、簡単だ。
街に自然の光が入ることはない。
街は[傘]に覆われてるので宇宙から・・・なんてこともできない。
ずっと、真っ暗なのだ。この街は。
でも、疑わない。掟なのだから。
街には鉄塔がある。とても大きい、大きい鉄塔が。
きっと、その鉄塔から[傘]に覆われた街から出ることができるのだろう。
だが、誰も出ようとはしない。・・・理由があった。
街には有名な絵本がある。「WORLD`S END UMBRELLA」というこの街の住人なら誰でもしってる絵本だ。
その内容が、あの鉄塔に人々を近づけさせない理由になっている。
「本当、暗いな。この街は。」
「・・・。」
隣には、いつもの少年。
雨の中、沈んでくサイレンにかき消されそうな小さな声だった。
「・・・出よう。」
「え?」
『どこから』そう聞く前に彼は私の手をつかみ、走り出した。
私も分かってしまった。
目指すものは[傘]だということを。
小さい頃、彼と約束をしたことがあった。
『絵本の中に見つけた空を見に行こう』
絵本の中に見つけた空と一緒に、苦しそうに悶える人間。
それを知りながらも、私は『うん』と返していたのを覚えてる。
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