A
脆弱的且つ古典的
憎愛汚穢が旁魄し
奇々怪々なるこの街に
二軒直向き縢り建つ

B
売られた体躯を玩び
浮れる懐紙は宙を舞い
巫山戯た売女だ、所詮…
と譎詐を叩かれ

C
快哉叫び奏功し
借問答辯言葉を重ね
精々遡行するのみか
玉石混淆皮肉な噺

サビ
罵詈讒謗じゃ清まないや
あの忌々しい虚言を云った
奴も自分も赦せない
善がれ善がれと急かされる
こんな傀儡女(わたし)の何がいい?
不能遁走亡八の檻

A
幼少時に有る冀望など
悠遠遺却と揺蕩うが
孤々単々たるこの生に
宣い貪る暇無し

B
爛れる心に蝕まれ
称える賤業婦(あなた)は独りのみ
飲み飽く九献が盛る
…と、薄明を迎え

C
某棄てて奔逸す
歎願惨憺轡を並べ
愈々就いたこの場には
温厚篤実少しの憧憬

(間奏)

D
兎角、畢生波乱万丈
現は虚構より奇なり
一つが終わり『始まり』告げる
笑顔が二つ、軒を連ねて

サビ
紆余曲折とあるけれど
この世話好きな主人と共に
どんなことでも乗り越える
「無駄な言葉は要らないよ」
そんな貴方と半生を
四人五脚で共栄の日を

ライセンス

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  • オリジナルライセンス

二軒の亡八【ふたのきのぼうはち】

造愛と怨念。

閲覧数:151

投稿日:2016/11/12 16:17:00

文字数:467文字

カテゴリ:歌詞

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