「文月、夕焼け朱く」
朱く色付いた 空は静かに 街を包み込んでく
並ぶ 二つの影も 伸びてく
「ここに居たくて 傍に居たくて」 言葉は重くて
目も合わせずに ただ時が めぐる めぐる めぐる
離れているときはいつも この空になりたいよと
願い事を 決めていたのに
なでる指先を そっと握り締め
つかんだら もうそのまま 二度と離さないで
例え夜がきて 時が二人を引き裂いたとしても
傍に居たい 願い 届けと
ずっとこのまま ただのわがまま? 言葉にならない
想いとともに 笹の葉が ゆれる ゆれる ゆれる
二つの星の間には 遮るものは無いよと
つぶやく声 闇に消えてく
朱く色付いた 空は切なくて
胸の奥 突き刺すよな 痛みが残ってく
見上げた空には 夏の匂いと文月、夕焼け朱く
遠く 遠く 沈む 夕焼け
今年もまた会えたねと 二人声がそろったなら
願い事は 「ずっと傍に居て」
なでる指先を そっと握り締め
つかんだら もうそのまま 二度と離さないで
例え夜がきて 時が二人を引き裂いたとしても
傍に居るよ ずっと このまま 傍に居るよ
朱い 夕焼け
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6.
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