アメジストのように右目
憂いごと無情の常
我座するは 銀のオブジェ
冠せし名はル・コンジェラーレ
心動かぬ諸行よ
この右目は揺るがない
ヴェロ・ル・コンジェラーレ
前を通る者は無く
「造形物のよう」
言霊すらも凍てついた
垣間見たこの左目
瞬く間に焼き付いて
(間奏)
思考の余地から外れた
跡は燃えて消えよう
フレッド・ル・メンティーレ
我を捨て投げ出して
「駆ける馬車馬のよう」
この身が朽ちて終わるまで
今 悔いはない
知り得ぬものと相見(あいまみ)え
「くだらないもの」と
両の目細め微笑する
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