貴方と私
濡れた息が擦れ合って
欲望に火をつける

「愛してる」と掠れた声で囁く貴方
「嘘でしょう」分かってるのに頷く私

夜が明ければ人混みに紛れ
他人に戻るなら
今夜、混ざり合って離れないよう
欲望だけで溶け合いたい
意味は違えど、同じ温度で


「今夜だけ」相変わらず嘘をつけない貴方
「これっきり」いつも嘘しかつけない私

朝が来れば寒さに震えて
求めても得られずに
だから、今夜貴方に消えないよう
爪痕ぐらいは残させて
場所は違えど、同じ痛みで

それを知ったのは雪の降る空の下
貴方は知っていたの?
だからあんなに優しく

白い煙に巻き上がる涙さえ凍ってしまいそう

どうせなら嘘をついて
「愛してない」と
どうして嘘じゃないの
「永遠」と言って
もう重ねられない唇で低温奏でて、そのまま涙拭ってよ

貴方の熱が
貴方の傷が
今も疼く
ああ
きっと貴方は誰かに憶えていて欲しかったのね

貴方と私
渇いた息擦れ違い
孤独に火を点す

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

マッチ

色気 ver.2

閲覧数:69

投稿日:2010/05/31 00:51:07

文字数:422文字

カテゴリ:歌詞

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