宇宙の何処かで君と出会った 時の流れの外側を歩きながら話をした 

星の海を渡るなんて まるでおとぎばなしのようで

触れた指先繋ぎ合わせ 伝えよう「初めて恋をしたの」

真実だけは嘘で誤魔化せない 私はヒトで君は観測者

もう一度この場所にたどり着けるのなら 口付け交わして愛を重ねよう


生まれた時からずっと眺めてた この宇宙の全ての事象を一人きりで見つめていた

やがてヒトは星を越えて 命のオールを漕ぎ続けた

僕の時間は止まったまま あと幾つの時代を越えるだろう

知ってしまった命の暖かさ 僕らの恋はきっと叶わない

もしいつか君の事抱きしめられたなら その時は言うよ「僕も愛してる」


どれだけ月日が経っても想いがあれば探し出せる 触れた手が感じた温もりが背中押してくれたから


ボロボロの靴壊れた宇宙船 君を探して世界の果てまで 

夢じゃない君を迎えに来た 星霜圏の時が動き出す


これまでの事これから先の事 ふたりでいればもう怖くないよ

抱きしめて触れ合って君を感じられる それだけで僕ら何処だって行ける


TIPS

少年=観測者。時から隔絶された場所でただひたすらに宇宙を眺め続ける不定形な存在。観測するだけの存在であったが、少女に始めて観測"される"事でヒトとしての姿を得る。数え切れない年月の中で、母であり檻でもあった星の外でなお行き続ける初めての生命体であるヒトに対し、本能的に興味を抱く。

ラピスラズリの星霜圏=ラピスラズリのように蒼く輝く星々が霜のように幾重にも織り重なっている景色。時の流れから隔絶された可能性の生まれない空間。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ラピスラズリの星霜圏/歌詞

http://www.nicovideo.jp/watch/sm27825396
↑こちらのボカロオリジナル曲の歌詞です。
ちょっと小恥ずかしいですが、お話の設定も少し載せています。
宇宙の恋物語です、よろしければ是非。

閲覧数:183

投稿日:2015/12/19 19:45:50

文字数:689文字

カテゴリ:歌詞

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