ため息が白く染まる
煙を吸えば胸も焼ける
分かるなら間に合ている
正論も吐けない
捻くれた夜に僕は

雨粒さえも凍り付くから
伝わらない　願うほどにかなわない
質量だけで染み通せるなら
きっと逸らせないよ

分かりきらないで
まだ消えないで
言い足れない感傷
百戦錬磨のおつもりで
理解仕立ての言葉選んで
知らないままでは解けないで
刺さるほど冷たい藍を探している
息を切らしても足りないよ
背伸びをしても救えないよ
照らしあえる奇跡をずっと待っている

だって見えないもの
期待なんてしないよ
暗いことだけが言葉が知ってること
寒いなら暖めあいたいすら
震えて音にならない

口先さえも凍り付くから
伝わらない　切っ先がよく見えない
質量だけで染み通せるなら
きっと逸らせないのに

分かりきらないで
まだ消えないで
言い足れない感傷
百戦錬磨のおつもりで
理解仕立ての言葉選んで
知らないままでは解けないで
刺さるほど冷たい藍を探している
息を切らしても足りないよ
背伸びをしても救えないよ
照らしあえる奇跡をずっと待っている

愛していたのかな
愛せてなかったのかな
もう何も分からない
何も分からないから
分からないことだけが奇跡だって言える

見えきらない視界なら捨ててしまっていい
煮えきらない理解なら捨ててしまっていい

分かりきらないで
まだ消えないで
言い足れない感傷
百戦錬磨のおつもりで
理解仕立ての言葉選んで
知らないままでは融けないで
刺さるほど冷たい嫌いを探している
息を切らしても足りなくて
背伸びをしても救えなくて
笑いあえる奇跡を僕はずっと待っている