「クロスロンド」

詞黒須朔夜

[1a]あの子が笑えばみんなが笑う
分からないから笑わない
空気が読めなきゃいけないらしい
空気に文字は無いよ

[1b]目を覆えば
やっと繋がっている蜘蛛の糸
「面白ければ笑うよ」

[1s]さびしがりやの狼は
強い爪と牙を奮えないまま
群についていくか我が道いくか
岐路に立つごとに考える

[2a]たった一振りが視線を変える
どうでもいいのに痛くなる
自分の心が暗号になる
そんなものは伝わらない

[2b]身体覆えば
呆けていると上から声
「動けるなら走るよ」

[2s]綺麗過ぎる鏡には
笑っていない顔が映るから
叩き壊されるか霞ませるか
誰かが来る度に考える

[c]笑わなくても晴れるよ必ず
過ぎなければ太陽は見えないけど
鳥でさえ雲はどかせない
見ているしかなく信じるしかなく

[3s]さびしがりやの狼は
強い爪と牙を奮えないまま
群についていくか我が道いくか
岐路に立つごとに考える

[out]時には雨に紛れて黙ってる