朽ちる背 散る花びらが
この身は器か 凍えた氷点下
祈りは呪いのよう
指の先さえ触れられない時間が
この先も続くなら

暗がりを照らす灯 転じて言う霜の花
浅き夢見し 春の夜の夢 
飛べぬ蝶

悴んだ手と手に
降り積もった雪は溶けず
瑠璃色の凍蝶
どうか現世(いま)だけは

夢の中
氷柱と星月夜
どんな言葉すら埋もれて
立ち行く瀬 
淡く滲む紅を胸に秘めたまま
揺蕩う光は灯
ひとひら散りゆくは青


朽つことすら許されず、
笑ったあの日が単なる序章の一片
と呪った呪った。


降り積もる それは星か雪か
甘くて痺れて
高鳴る熱い胸の内
再び覚めるなら

暗がりを照らす灯 転じて言う霜の花
浅き夢見し 春の夜の夢 
飛べぬ蝶

舞い散る花のように
指先にどうぞ止まれ
鮮明な瑠璃色じゃないとしても

夢の中
氷柱と星月夜
どんな言葉すら埋もれて
立ち去る背中を暗闇が覆う
嗚呼
凍てつく夜 これは星か雪か
それとも祈りか呪いか
揺蕩うと浮かび消える愛は
いつかを照らした灯
器の身体でこの先も続くのなら

朽つことすら許されず
この身は器で 凍えた氷点下
祈りは呪いのよう


※ふりがな

くちるせ ちるはなびらが
このみわうつわか こごえたひょてんか
いのりわのろいのよ
ゆびのさきさえふれられないじかんが
このさきもつづくなら

くらがりおてらすともしび てんじてゆしものはな
あさきゆめみし はるのよのゆめ 
とべぬちょお

かじかんだてとてに
ふりつもたゆきわとけず
るりいろのいてちょう
どうかいまだけわ

ゆめのなか
つららとほしづくよ
どんなことばすらうもれて
たちゆくせ
あわくにじむべにおむねにひめたまま
たゆたうひかりわともしび
ひとひらちりゆくわあお


くつことすらゆるされず、
わらたあのひがたんなるじょしょおのいいぺん
とのろたのろた。


ふりつもる それわほしかゆきか
あまくてしびれて
たかなるあついむねのうち
ふたたびさめるなら

くらがりおてらすともしび てんじてゆしものはな
あさきゆめみし はるのよのゆめ
とべぬちょお

まいちるはなのように
ゆびさきにどうぞとまれ
せんめいなるりいろじゃないとしても

ゆめのなか
つららとほしづくよ
どんなことばすらうもれて
たちさるせなかおくらやみがおおう
ああ
いてつくよ これわほしかゆきか
それともいのりかのろいか
たゆたうとうかびきえるあいわ
いつかおてらしたともしび
うつわのからだでこのさきもつづくのなら

くつことすらゆるされず
このみわうつわで こごえたひょてんか
いのりわのろいのよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

タチユキ

sotaro 様への応募歌詞です。
https://piapro.jp/t/qE6N

_______降り行く雪に紛れた花弁の無い背中。

タイトルに合わせ、"雪"や"立ち行き"の言葉を
できる限り目立つよう歌詞に取り入れました。
暗く冷たい場所は朽ちることも腐ることも消えることさえできない。
雪に埋もれている凍蝶を表現しています。
(文字数が所々増減しています。お手数をおかけします。)

閲覧数:196

投稿日:2024/01/18 20:48:02

文字数:1,095文字

カテゴリ:歌詞

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