こんなにも穏やかな日に
君は行こうというのか
空は青く青く晴れて風も無いというのに

地上では鳥が鳴いてる
紫陽花ももうすぐ咲くよ。
夏は幾度幾度巡り来年も来ると思っていた

突然現れた終着駅
古びた汽車に乗って 南十字まで

君一人、避暑旅行


そんなにも僕を置いて
君は行こうというのか
汽笛鳴り告げる放送「お見送りの方は白線の内へ」

足元の水たまりに銀河
そうかこれは銀河鉄道
空を飛び星を越えてどこまでも夢の彼方へ

いつか二人で回し読んだ
あの星の鉄道の話 君は好きで

悲しい結末も全部、愛してた

あんな話本当にあったなんて
君には悪いけど 僕は嫌いだった
いつか君もそこへ消えてしまいそうで、君のいない四次元なんかいらない
例えば戯れに、僕が君を好きだと言ったら、

それでも、行くというのか?


そうか、


それなら、じゃあ、元気で行けよ。
ホームとの隙間には気をつけろ。
きっと落ちたら帰れないから。
まあ、身一つ宇宙の旅もいいかもしれないけどね。

順繰りにドアの閉まる音
目覚めた蒸気が咆哮を上げる
片道の切符をその手に
忘れ去られた命と連れだって旅をする

達者でいろよ、元気で行けよ
忘れてもいいけど一通ぐらい
「元気です」と手紙をくれよ
君は振り返って大きく手を振った

車体はすぐに見えなくなった
目に映るのはもう煙だけだ
ああ、本日銀河鉄道は晴天なり
見送る地上は 雨

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

銀河鉄道は晴天なり

閉園改装間近の梅小路蒸気機関車館に行って、スチーム号に乗ってきた。
それに感動して書いたものだったはずなのになんで別れの歌。

でも蒸気機関車見ると、やっぱり切ないものを想起させるんですよねー
技術の進歩で忘れ去られたという事実のみならず、彼らが妙に人くさいものを抱かせるのが原因かもしれない。

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投稿日:2015/07/03 21:59:23

文字数:605文字

カテゴリ:歌詞

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