ずっとずっとここにいたい そっとそっと泣いていたい
無情に突き刺さるチャイムの音
冷め切って濡れていた弁当 味はしない
ざらつき乾きった舌じゃもう分からない

ガヤガヤ ザワザワ 耳障り
ゲラゲラ ケタケタ 嘲笑れ
ガラガラ パタパタ 逃げ出して
もううんざりなんだ

いつまでたっても私はそう どこにも行けない幽霊さん
透明になりたがって 誰の目にも映らない
独りぼっちのままでいい 手つなぐ勇気も持ってない
ささくれ傷ついた手じゃ 「愛」を持てやしないの

ずっとずっとここではない 想像してもいない
どこかをただ望む 虚ろなまま
貸切った空の下 独りの最果てだ
佇み透き通る 意思に触れ 溶けよう

いつまでたっても私はそう どこにも行かない幽霊さん
塔の側居座って 電波の海で漂うの
二人ぼっちのままでいい 寂しいけれど暖かい
仮初めの世界だけど 「アイ」の側にいたいの

いつまでたっても私はそう 臆病者な幽霊さん
それでも固く閉めてた 扉のノックに答えよう
傷も痛みも別れも 必ずついてくるのなら
今だけは身を委ね あなたの盾になりたいの

つなぐ(視線) 開く(始点)
「存在」の世界へと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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