ビジートーンの断続音 雨に濡れた身体が痛む
「もっと自分を大切にして」
最後に聴いた柔らかな声の意味 僕はいつまでもわからない
君の秘密を知る度に生きる意味を錯覚した
ひとしきり泣いたのちに 甘いパンを頬張る君が好きだ
駅のベンチの日陰に座って「次の、その次の電車に乗ろうね」
午前零時、寂しいの声で君の元へ
日常を憂う涙を優しく撫でる
リンドウの花にキスをしよう
きっと君は僕なしでは死んでしまうから
リトルナースの金切声 満たされてたのは僕だけ？
もっと声を読めばよかった
僕だけが幸せに成りたかったのか いつまでもわかりたくない
君が死にたいと漏らすたび一緒に生きようを投げた
あたりまえを重ねる僕に感謝する 飢えた目が好きだ
君の切り札すら優しく抱いて「いつまでもずっと世界一だから」
午前零時、狂った理由で君の元へ
陽向を歩き出す君を日陰へ誘う
リンドウの花にキスをしよう
きっと空虚の僕に気づいてしまうから
君の悲しい顔を愛して
まともなフリをして
傷つけてしまった全部を
柔らかな声で赦さないで
午前零時、ラバトリーで赤を見る
日常から消える勇気も無い 正義？
リンドウの花は枯れてしまった
きっと初めからそんな花は咲いてなかった
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