花の降る明星 意志を分けた感情
ただ首を振る人形 真似て頷く表情

繋がる糸を切り刻んで箱庭を逃げた
四万の試行錯誤 あの夜空が飛べないと

分かっていても泣いて泣いて
青い世界へ飛び出して
知っていても消える解を
書いて掻いて語りかけて

淡い夢の向こう側で薄れていく境界
波に揺れた泡の最期 最果てまで旅を

からからと駆けていく 乾いた手で賽を振る
はらはらと泣いていく 逆さで傘を差している

くるくると回るから 躍るあの子にも見えた
ゆらゆらと揺れるから もう現だと気付いた

遠くなって聞こえないままですっと消えた
あの日書きかけた声と 色だけが残る花と

縋れないの、ねえ メモリー
まだきっときっと覚えてるから
咲いて 同じ季節へさよなら ああ――

繰り返して繰り返すの馬鹿なだけのリアリー
繰り返せず振り返るの はりぼての答えを
繰り返すの無に帰すの嘘塗れのエリー
繰り返して苦しむのに繋ぎ止めて泣いて

歩き続けてまた見てた 遠のいた
叫び続けてまた泣いて 近づいた
回り続けてただ痛くて ふらついた
探し続けて夢に見て 気が付いた

回り回り吐き散らす日々の中で泣き喚いた
当たり前に来る朝が来ないままの水平線

いいの、いいの、それでいいの
いいよ、いいよ、ここにいよう
曖昧に溶かした意味を探すだけ探して

黙っていたの嫌い、嫌い
赤い空まで落ちていけ
切ってみても結ぶ愛を
掻いて描いて嗤う部屋で

暗い星の向かう先でほつれていく終点
花の咲いた夏の最期 届かない祈りを

さらさらと抜けていく 烏がまた目を開く
ぼろぼろと泣いていく ただ花火を眺めてる

くるくると踊るから 嗤うあの子にも見えた
ゆらゆらと揺らぐから 夢を見たいと歌った

遠くなって聞こえないままですっと消えた
あの日崩れてた海と 色だけが残る石と

潰れないよ、ほら メアリー
まだずっとずっと描いてるから
咲いて 鳴らした音へさよなら ああ――

繰り返して繰り返すの目を背けたニアリー
繰り返せずまた戻るのまた明日のひとり
繰り返すの繰り返すの嘘だらけの日々に
繰り返して悲しむのに音もなく叫んで

歌い続けてまた描いて 遠のいた
歌い続けてまた泣いて 近づいた
巡り続けて空回り 躓いた
探し続けて目が覚めて 気が付いた

遠くなって聞こえないままですっと消えた
あの日罅割れた空と 色だけが交じる意味と

歌いたいの、ねえ レイニー
またきっときっと覚えてるから
咲いて 同じ答えにさよなら ああ――

繰り返して繰り返した愛想尽きたリリー
繰り返して繰り返した星空のシグナル
繰り返して繰り返した裏側の三日月
繰り返して繰り返した言の葉の飛行機

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【Lyric】八番線交錯綺譚/feat.詩音マコト

閲覧数:73

投稿日:2022/08/20 22:32:37

文字数:1,129文字

カテゴリ:歌詞

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